【助】(15/22)勇猛なる男、都人
(備考)
ススム君という駆け出しの物書きが友人の
創作や人生全般に通じる大切な姿勢を、
(以下、本文)
動揺を悟られたら恥ずかしいと自分に言い聞かせながら、ススム君は余裕ぶって空元気のまま
「僕が隣座ったら「え? 座ってくるのかよコイツ!」って思われますねぇ!」
『なりますなります、ススム君が来たら隣の人びっくりしますよ』
姿勢としてだけススム君は笑いながら語り
自身の羞恥心、他者に不快感を与えてしまう可能性や申し訳なさ、妹からの申し付け、あらゆる思考や感情がススム君の頭を駆け巡る。恥、外聞、見栄。
「というか、
『ん〜? ふふふ、どうでしょうねぇ』
ススム君は、
『まあ、一人で行ったことありますからね私』
*
ススム君は
『まず、私だってやったことなかったら「空いた席に滑り込む」って発想あんまり出ませんって〜』
「た、確かに……
経験者は、語る。
一人ぼっちでディズニーランドに行く、その楽しさや寂しさ、選ばれし者のみが選択することを許される壮絶な体験を
『夕方くらいには帰ったんですけど〜』
「なるほど、なるほど……」
一人ぼっちのディズニーランド、そこからススム君は大切なことを学ぶ。そして、発信したくなる。
【
この気持ちは残したいとススム君は考える。
「なりてえな、
ススム君は、ややもすれば直前で萎縮し一人分空いたアトラクションに座ることを諦める可能性も高い。妹の命令を遵守するかもしれない。それでも、気持ちだけは
「人の目を恐れすぎるな、好きに生きるべし」
ススム君に新たな
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