【助】(5/22)軸を定めると楽しい


 感謝と銘打って始まった回で前回も今回も感謝1ミリも関係ねえ話が続きますが、今回は多分どなたかの役に立てると思います。


 前回の内容を要約すると「きちんとした〝文学〟は正体が分からないから怖いし苦手」という旨を書きました。


 なら逆に、自分が書いてきた内容は「正体」わかるん? という話になるんですけど、分かるし説明できると思っています。


『推し活の楽しさや尊さを伝えたい作品』

『暖かな家族愛を描いた作品』

『少年と人工知能の友情を表現したかった作品』


 これすら説明できなかったり、できても込み入って一言で伝わらない内容になる作品は、執筆の前に案だけ残して寝かせたり、途中で発覚した場合は何万文字書いてても即座にボツにします。


 要・不要、というより作品を作る上でのスタートラインに立つかどうかの基準が僕の中では「テーマ」や「メッセージ」にあたる部分です。作り方は人それぞれと思いつつ、今の自分は「それ」がないと無理。多分。



 軸、作っとくとガチで楽しいし、気持ちいいんすよねェ!


 人が読んでくれなかったらどうしようとか、思ったよりウケなかったら、みたいな気持ちかなりありますけど、自分の中でテーマや答えを一本決めといたら(僕は)走りきれます。


 おそらく上手い人は二本三本と軸を作りそうですが、僕がやると収拾つかなくてとっ散らかりそうなので精々二つが限度。


『これだけ伝えてぇんだよ! 〝ここ〟描きてえんだよ!』


 という気持や事実があれば、何でも完結できるし終わってからも、よしんばPVとかが芳しくなかったとしても満足しながら「楽しかった」と思えました。まあ、多くの方々に読んでもらえるならそれに越したことはありませんが。


 あと、一人でも二人でもテーマや「正解」がバシッと届き伝わると死ぬほど気持ちいいです。


 一言でスパッと説明できそうもない作品は片っ端から寝かせたりボツにして屍の山を築いていくと、上澄み部分が(第三者からどう映ったとしても)自分の中では「まあ、こっちは自分の中でだけは合格だし」と思えて精神衛生上、良き。


 自分で認めたり好きになるのが、人様にお出しする前の最初の一歩なんじゃないかなと(僕個人は)思ってます。


 さて、そこにきて「文学」は答えが分からない。ファンタジーやSFも「高い解像度で判ってる」とは程遠いものの説明は辛うじて可能というか、掴めている感は微かにある。しかしファンタジーやSFよりもずっと、文学は掴めないし分からない。


 こまった。


 分からないので考えたのが「次々回」です。

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