文字感覚の楽しさとメリット

(備考)

一番下に結論や、最も伝えたい部分を書きました。

(以下、本文)


 先週、ろうでいさん(今の六章一話で登場)と文章でのやり取りをしていた時に話の流れで「文字感覚」という変な造語を作りました。間隔ではなく感覚です。


 年始から四月までは「二千文字」で四月以降は「千文字」の文字感覚を、ふわっと意識していました。


「あー、一個書くか」


 これが心の中で飛び出しがちな口癖、いや心癖です。


 物語でもエッセイでも、エッセイ未満の散文としても、要点が四つほどあれば「千文字」で「一つ」書けるという感覚。


【先にメリット】

 今は理由があり崩したスタイルですが、一時期「二千文字以上、三千文字未満で一つ」「それを四つで一章」という流れを強く意識していました。


 慣れてきて感じたメリットは、何かやりたいことが生まれた時に不安が減ったり方向性を組み立てやすいことだと思います。


 特に長編を書こうとして、最長と最短の文字数が定められている場合は「多くの人に楽しんでもらえるか」の前に「ちゃんと完成できるか」という不安が生まれそう。


 人によって「ボリューム不足にならないか」や「書きすぎて収まらないことはないか」と理由は様々です。


 自分にとっての「文字感覚」が掴めていたら「云万文字を目安、ゴールと置いて……なら云千文字を一つとしながら、やりやすい章ブロックは○個だから、大体△章くらいかな全体で」とすっきりすると思います。



【まだメリットあった】

 思いついてから取りかかるまでの時間も、文字感覚あってよかったなと思いました。

 掌編や短編といった一万字未満の内容と決められていたり、何らかのテーマが存在する趣旨の企画でストレスが減る。


 要点が浮かんだ時点で「○文字でイケるか?」「過不足はないか?」「ある場合、増減でカバーできる変数に該当する箇所はどこか?」などなど、考えるのが楽になります。

 どうしても不向きだったり合致しない時は脳内ボツにしますし、楽しく書けそうならゴーサインを出して執筆に取りかかる感じです。

 

【いや、できないんだが?】

 僕は最初、全然できませんでした。「ひとつ」を三千文字にしようと思っていても、内容によっては二千まで減ってしまったり膨れ上がって五千近くになったこともあります。余談ですが、その頃は「どう足掻いても何故か一文字も書けない日」も多々ありました。


 継続している「シリーズ」や「習慣」から離れてみたり、雑に書きやすくどこにも公開しないような粗末なものを息抜きとして書き散らかしたり、とにかく「執筆の合間や気分転換に別な執筆」という感じで延々と書いてました。

 すると、いつの間にか「文字感覚」が高くなった手応えがあります。気のせいかもしれない。


【一番伝えたいこと】

 長々と御託を並べましたが、本音として声を大にして叫びたい部分が。


「楽しいんすよ! 気持ち良いんすよ、すごく!」


 千文字なら千文字と決めて物語やエッセイを書き始めて、奇跡的に一発書きで千文字ジャストに収まるともう、気持ち良すぎる……

(でも±100〜200文字程度ブレてもヨシ!の方針で生きてます)


 やり方も楽しみ方も人それぞれですが、楽しいなー広まらないかなー、と思いながら書きました。おわり。

 

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