第五章 社畜と入力補助アプリ編
まえがき
今回の章は
・ATOKという素晴らしいアプリがある。
・キモオジ(トモフジテツ)が愛用している。
・しかし、積極的に広めることはなかった。
これで終わる話であり、もう二点だけ書き添えるならば注意点の追加。
・ATOKとは携帯端末の文字入力補助アプリ。
・ATOKは、とことん「人を選ぶ」アプリ。
本当にこれだけの内容を、ATOKとの出会いや痛々しい時代の思い出、納得のいかなかった体験などを例によって長々と三人称視点の文章として執筆する「いつもの」が始まる。
よって、こんなエッセイなど読まず直ちに「ATOK」で検索し試しに触ってみる方が遥かに有意義な時間の使い方と言えよう。
それでも百聞ならぬ〝千文〟を
これは〝恥〟と武器の歴史。
武器であり
*
執筆に至った発端は二〇二四年、五月某日。
キモオジや他の創作界隈ユーザーと親交の深い作家兼配信者の男性がWEB作家を紹介する企画を終えてからの、SNSにおけるタイムラインで交わされた会話。
「
何の気なしに、キモオジはお気持ちを発信していた。
『コレ!!!
何故オーサーズイントロダクションで書かなかったのです!?!?!?
入力補助ソフトじゃないですか!!!!!!』
(転載許諾を得て原文を引用)
「ATOKそんなに重要なら、配信前のアンケートで書け! どうしてノータッチだった?」というニュアンスを含む配信者からのツッコミである。
間違いなく真っ当な正論パンチ。
しかし、キモオジは多くの者から長年にわたりATOKを全否定され、ATOK布教という行為を恐れていたのである。その上、他ならぬキモオジ自身もかつてはATOKの使い辛さに激しく苛立ちを覚えていた。
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