どうして、完成させることが大切か。


 トモフジテツという名前は人の姓名フルネームから漢字一文字かっぱらって付けたペンネームです。

(トモ、フジ、テツの三人からもらったわけではなく、合計五人の姓名せい&めいどちらかの一文字から)


 そんなわけで、トモフジテツのテツ担当の友人がそれなりに長く表現者として活動しておりました。

 彼は学生時代の一つ年下の後輩、文章ではなく音楽の畑で金銭を受け取るプロの立場として生きており、今回は言及しない部分も含めて重要なことを沢山、教えてくれました。便宜上「後輩」と表記します。


後輩『トモフジテツさんの場合、文字なら……何か一つ、最後まで完成させてみるのが大切だと思います』


 ちょっと愚痴を挟みますけど、彼は僕にとって対等(なんなら収入や社会的な立場から本気で尊敬の対象ですらある)な友達だと思う大きな存在で(*1)、さん付けも敬語も要らんよと百万回くらい言ってんのに未だに学生時代と対応を変えてくれない。何なんだアイツ。(*2)


後輩『表現する者として、双方向である以上〝残す〟がないと反応は貰えないんですよ、物理的に』


 まあ、まず「そりゃ、そっすよね」感が強い。カクヨムで下書き状態の作品を誰かが読むとか不可能ですから。


後輩『完結してる方が、総合的な気持ちとして反応もらえる可能性が高いかと。応援ポジティブ批評ネガティブも』


 これも分かる。商業のコンテンツにおいても「派手に騒ぎ散らしたり友達に布教しまくる前に、まず最終回まで見よう」と思ったことが多々あります。(*3)


 ただ、これは一概には言えませんし、連載中の漫画やカクヨム内であっても反応や感想は存在します。(あると嬉しい)

 ややもすれば「完結したら風化して、むしろ毎日投稿して宣伝もするホットなジャンルの方が反応あるのでは?」とも少し思う。(カクヨムの雰囲気)


 そこは一旦さて置いて、テツ君に授けられた以外に僕自身が気付いた点を書き残します。



①肌感覚が分かる。

②自信がつく。


【①の肌感から】

 これ、もし〝次〟に〝やりたいこと〟が生まれた時に、マジで良いと思うんすよね。

 ○○の期間で△△した、という前例があれば「何か」したくなった際に「果たして可能か?」の心的なハードルが下がります。


 ○○と△△は日数:総文字数だったり、一日:執筆ペースだったり。


 目的が生まれた時に、足踏みしなくなる。


【②の自信】

 考えてみると〝自信〟などという大層なものでもありません。過信や行き過ぎた自己肯定はNG。


 それはそれとして、クオリティ反応リアクションはさて置き最後まで完結させた、の前例があると「飽きたり匙投げることなく、一つは作ったな」と思えます。いや当然ですけど。


 目標もコンパスもない果てなき荒野を歩む時も、一つ二つと小さな町に辿り着くことは可能、的な話。

 町の思い出を懐かしんだり、引き返して町に寄ることも可能。


 なので、下書き状態に戻すかは「完結」させてから考えてみるのもありだな、と(個人的には)思っています。なんか①と同じかも書いてて思ったけど。何にしても拙かろうが経験を重ねると活きそうというか、楽しいかもしれません。


*1 誤解されそうですが、収入や社会的な立場がなければ尊敬できないとか軽んじて構わないとか、そういうニュアンスではありません。


*2 僕自身「年上の友達」がいて、リアル起点よりもネット起点かつ交流が長く年齢差1〜2の人に多い傾向で「タメ口でいいよ」がありました。そのノリでテツ君に提案するも棄却され続けてます。本人のこだわりなら仕方なし。


*3 季節の1クール放送アニメで特に多いんですよね体感。大好きだったけど結末もったいないな、とか。熱中したけど途中からノれなくなってしまった、とか。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る