(2/6)成長期 光のナグリガキッズ
分析の
「かっこいいから、かな。なら、どこがかっこいい?」
自問自答する分析児、この日の議題はゲームの敵キャラクター。
八つの
八体が存在する
「強かったもんなアイツ」
ゲームとして遊ぶ上での
少しずつ語彙が増え、脳内の一人会話でも〝理由〟に裏打ちされた理解や納得を実感するのが
*
小学校中学年から高学年にかけ、分析児は
成長期、
進級を重ね真っ新なノートを開きながら、旧年のノートをふと見た進化前の
「もったいないオバケが出る」
もったいない行動をとると、もったいないオバケという
何ページも残ったノートを捨て置けば、もったいないオバケの
そして何より、
過程や根拠、結論を可視化したい欲求。
しかしながら、友人がノートに何かをまとめる行為もまた楽しそうに感じていた。
「書くかー」
*
「楽しいなこれ」
正解がない、採点もない、ルールもない、誰にも見せない、何もかもが自由。
「ちょっともう、いいかな」
小学校高学年になった
理由は大きく二つ、満足したことと新たな魅力を発見したこと。
相当数の殴り書き行為を重ねた結果の
幼少期から慣れ親しんだプラモデル、その遊び方を発展させる工具や塗料を父親が大量に保有していることが発覚し、夢中になった。
それでなくとも漫画アニメ映画ゲーム、しかも活字の小説を読む機会まで増える始末。
狙うは玩具コーナー、模型も置いてあるならなお良し。
限られた小遣いで次は何を購入するか、模型を一箱だけ選ぶならどれか、
なお、この習性は成人後のキモオジにも色濃く継承されており、大型書店や家電量販店を一日中徘徊することもざらである。
とにもかくにも、彼は分析や殴り書きをやめた。
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