徒然と書くやつ再開します。

ロケハンと取材って、実際たのしい


 今回はロケハンと取材について触れます。


 リアリティやクオリティや質(?)みたいな話って正直、僕は未だにぴんと来ません。今のところは意識するつもりもありません。

 ですが、シンプルな話として「過程が楽しい」と思っています。こと創作において「楽しいか楽しくないか」「気持ちいいかテンション上がらないか」を最優先する僕にとって欠かせない要因として存在する中の二点なので、せっかくなのでオススメしていきたいです。


【ロケハン】

 例えばスロープを下って降りていく半地下の駐車場が存在して、複数人が地下部分に降りた後にイベントが発生し、そこから地下に残る人と地上へ移動する人に分かれる場面があるとします。


「僕は地下で○○しとくから、君は走って車路の坂を上って車をとってきて欲しい。運転してここに横付けして」


 というストーリー。


 これを書くにあたって、実生活でも「近似した場所」があると『現地から駐車してる車まで、何分かな』を実測できます。

 歩いて何分、急いで走ると何分、車での復路にかかる時間は駐車場内ってどのみち徐行なので≒全力で走ってみる、の時間に近いかも。

 そうすると〝現地〟で待ってるキャラクターが何をしている時に戻ってきそうか、が分かりやすくて楽しいです。


 規模を広げる場合、Yahoo!マップが僕は好きです。

 (創作以外の目的では、あまり使わないかも)


 直接歩く以外にも、マップアプリで「車なら何分」「公共交通機関なら何分」と見てみたり、番地や住所詳細の分布や傾向を見たり……その全てを作品に反映させているわけではありませんし、行うことで何かが劇的に変わるか? と考えても正直よく分かりませんが、素直に楽しいです。


【取材】

 アポをとって何らかの企業や施設に、といった大仰なものではなくリアルやネットの友達に詳しく聞く形も「取材」だと思っています。


・自衛官のリア友に武器や色々を聞く

・医療系のネッ友に医学的なお話を聞く

・ガチ関西圏の友達にセリフ監修お願いする

・経産婦のネッ友に出産前後のお話を聞く


 などなど、お世話になってきました。他にもあれこれ、書き切れません。


 体験面ではなく知識面については、並行してというか事前にスマホや図書館で調べておくと「答え合わせ」のような意味合いも強くなって楽しいです。

 

 お相手の老若男女や自分との関係性を問わず「ストレスにならないか、楽しく話してもらえそうか」「自分はどんな形で御礼ができるか」に重きを置きますが、その際の工夫や動きは脱線するので省きます。

 


 やっぱり、そういう交流や自分の体を使った移動も含めて「マジで楽しい」と思うんですよね。

 だから、今後も続けたいし〝楽しい〟を受け取ってから執筆に入りたいので「福岡に行ったことないのに福岡も舞台に組み込んだ作品を書くのは絶対に嫌」と考えてます。

 人様が書く作品を読む分には問題なく読んだり楽しめますが、僕が書く分にはNGというニュアンスです。


 モンスターが現れる世界や軌道エレベーターから繋がってる人工衛星に関しては何度か行った土地なので、その辺りが舞台になる二作は「スライム怖かった」「軌道エレベーター揺れたなぁ」と十代の頃を思い出しながら執筆しています。

 

(余談)

 生まれて初めて掌編を書いた時〝掴まり立ち〟エアプだったので、育児が落ち着いた系ネッ友に長時間お話を聞かせてもらいました。

 その時、楽しそうに語ってくれる様子から嬉しい気持ちになりながら生まれた読み切りです。

https://kakuyomu.jp/works/16817330666246973367


 僕の作品ではなく、作者さんの情報やリアルのお話は詳細まで知りませんが、とにかく「実在する建物や愛着の深い施設や街に対する楽しさや、(おそらくは)ロケハンというかシナハンが効いてる賜物」と感じる素敵な作品は、こちらです。

複数のモデル施設が実在する模様。


【ウヌプラス・クリアタウン】

https://kakuyomu.jp/works/16818023211992349897


 ロケーションハンティングとシナリオハンティングってまた色々違うんですけど、僕は面倒くさいので全部ひっくるめて(何ならアプリや印刷した紙資料を使ってあれこれする工程も)ロケハンでいいや、として扱っています。

 

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