第52話、反撃準備を・・・

それから吉田雅也はこの世界と言うか時代に来た理由を教えてくれたのである。それはこの時代に転生をした親友が非常に危険な状況らしいことが分かったので危険は承知でこの時代に来たらしいけど


待ってくださいよ、どうやってこの時代に来たのですかと思いで考えていた。






元々の世界でも過去に行くような話は聞いていないし科学が進んでも未だにできていないことをどのようにしてきたのかと思いで尋ねてみることにした。






「申し訳ないのですか、雅也さんはどのようにしてこの時代に生きたのでしょうか。正直に言いますが俺は未来からタイムスリップした者ですがどうしてできたのかは未だに不明ですが・・・もしかして何かの方法があるのでしょうか」






「そうだな、そう言えば話していなかったな。自分はこう見えてほかの世界にも行ったことがあってよ。その時にいつも使っている場所はきさらぎ駅と言う場所を使ってきているのだけどさ。未来から来たということであれば都市伝説で知っているでしょう」






・・・本当にそこから来たのですか、マジで都市伝説になっている場所から来たと言われても信じられないと言いたいけど実際にいることだしその上に俺自身も似たようなことが起きているから納得をするしかないかと思った。






それでその助けたい親友はどこにいるのですかと聞いてみると俺は信じられない言葉を耳にしたのであった。






「それでさ、転生した親友の新しい名前が真里谷信政らしいけど明らかに上総武田氏だよな、と言うか親友が以外にも名門家の分家に転生するとは・・・その家はあんまり強くなかった気がするけど」






それにどうやら歴史もそこそこ詳しいみたいだ、これは味方にしておいた方が良さそうだな。それに俺たちがそこから逃げ出してきたことも話しておかないといけないなと思いで口に出したのである。






「実は俺たちはそこから逃げ出してきたのだ、もう当主は鬼に支配されてしまってて、その前に命懸けで逃がしていただき、こうして逃げていたところだ」






それを聞くと静かに雅也は目を瞑って考え事をしていた、そうしてしばらくは目を閉じてその後に目を開けるとそうか、それは済まないことを聞いたなと言って謝ってきていた。






だけど雅也の表情はとても悔しそうな表情をしていた、それはそうだろうな。ここまでして助けたい親友が今ではそんな状況になればと思うと・・そうしていたら雅也が






「ならばこの人数ではどうしようもないからならばこの際だ、国を立ち上げるしかないか。状況はある程度を理解したが今は北関東に勢力があった関東管領家が当主、そして嫡男とも死んでしまって大混乱を起こしている。それを機に乗じて国を創ってしまおうぜ」






そんな簡単に国が奪えたら苦労はしない、それは余りにも無謀なことだと思っていた。どうやったら国などが手に入るのだと思っていた時に真田幸隆が考え事を始めていたのである。何か勝算があるとでもいうのかと思っている時に雅也がとても笑顔そうにしながら言い出した。






「ヒントは保安組織が機能しなくなった国はどうなるのでしょうか・・・ついでに自分は城などは攻め入れるつもりはないですよ」






それを聞いて真田幸隆はなるほどそう言うことかと言ってそれならば可能性があると言ってきたので全然わからないので真田幸隆に尋ねてみることにした。






「彼が言いたいことは上野、そして下野一部が今では治安は最悪と言っていいほどに落ちています。そして当主、嫡男が死んでしまった以上は組織を統率するものがいません。ですが下の者たちはそんなことよりも己らの生活が大切です、けれど見返りなどがないと思えば当然他から奪うしかないです。生きるために必要なことですからならば下の者たちはどこから捕りやすいと思いますか」






そう聞いてきたのでそれは力があんまりない農民たちと思って口に出そうとしたときにようやくここで雅也が何をしようとしているのかが理解をした。そうして俺たちがすることはそうなりそうな農民たちや被害を受けた農民たちを集めて大きなグループを作り、それを大きくして国にさせること。






国が信用できなくなった農民たちを集めるのはとても容易いこと、それで農民がいなくなれば当然のこと国として成り立ちができない。そうして放棄した土地を貰ってそこで旗揚げをするという考えか。






その上に山賊が襲って来てもうまく行けば戦力が増えることになる、確かに今ならば可能な行動だ。話では北条家は今川家と全面戦争をしているおかげで北関東に目が言っていない状況らしいのでこの機を逃がすわけにはいかない。






ここで国を奪って豊かな場所にさせてそして殿を救いに向かう、まずはこの国を奪わせてもらおう。そうしてこの先の行動が決まり俺はならば勢力を上げた際に当主になるのはと思ってまずは雅也を見てみると






「自分は当主に向いていないからやめたほうが良いぞ。どちらかと言うと当主を支える立場が似合っているから、それで頼むわ」






そう言ってやる気は全くもなし、それに俺も参謀としては自信があるけどほかはあんまりないからなと思いで俺は真田幸隆の方を見ていた、実際に歴史で真田家は名前が残るほど活躍をした一族ならば任しても良いかなと思いで俺は真田幸隆に対してお願いをするのだった。






「真田幸隆殿、どうかこれから立ち上げる勢力の新しい勢力になっていただけないでしょうか。真田幸隆殿ならば殿として相応しい能力があると思いますのでどうかお願いできませんか」






俺はそう言うと真田幸隆は難しい顔をしながら考え始めるのであった。何を考えているのかそれはこの前田家家元でも理解はできない事だった。

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