第45話、来年に向けての準備!

しばらくは平穏な日々が続いていた、こちらも大きな動きがないために平穏な日々であったがそんな時に大天狗からの贈り物で吉乃が送られてきたのである。全く、どんな因果関係なのか面白いものだなと考えながら迎え入れた。






吉乃は普通に襲うとして諏訪姫には少し痛い目に遭ってもらうために俺は最初に迎え入れたが特に行動は起こさずにいた。それで諏訪姫は周りから違う髪の毛の色で差別的なものを受けていたが俺は何も対応をしなかった。






ただ唯一に諏訪姫を助けようと動いたのは前田家元だけであった、この世界でも一目惚れなのであろう、必死に諏訪姫を助けようと動いていた。これを分かっていたからあえて諏訪姫を手を出さずにいた。






こうすれば諏訪姫は前田家元のことを好きになるだろう、そして俺は諏訪姫に対して冷遇をすれば前田家元はきっと怒り出すことだろう。前の世界の情報通りならば俺を亡き者にして諏訪姫と結ばれるように動くだろう。






それをうまく利用して俺は前田家元を殺す、そうすれば諏訪姫は何と思うのであろうか。初めて心の底から自分を認めてくれた人物を殺されたらきっと殺した者を一生、恨み続けるだろうな。






もちろんそれをやれば俺も例外ではない、殺しに来るだろうけどその時に初めて諏訪姫にも手を出すつもりだ。殺したいほどの漢の子供が宿ったらどうするつもりなのかな。






殺すにせよ、己も死ぬことになるだろうと言いたいが子供が死ぬのが許せない神様がいるので諏訪姫は死ぬこともないそして子供ももちろんな。どんな思いで育てるのか、今から考えただけでも楽しみだ。






子供を殺した瞬間に諏訪姫は地獄など比べ物にならないものを体験することになるからそれも面白いかもしれないけどな。






吉乃はまだ女のとしての楽しみなど知らなさそうだから俺が直々に教えてやることにしよう。こう見えて落とせなかった女はほとんどいない。ほとんどが最初はとても嫌がっていたが最後は快楽に負けるのが定番だ。






楽しみだなと考えながら俺はそれ以外のこともしていた、まずは来年あたりで戦場になるだろう川越の周辺に多くの間者を配置していた。これは関東管領家が包囲網をした時にその場にいる住民に変装してお酒などを献上して油断をさせる上に酔わせてしまおうと言うたくらみだ。






酔ってしまえばどんな強者も倒せるようになるからな、実際に俺もそして母親も同じようにして倒された過去があるから間違いはない。これは強力だ、その上でこちらに被害を抑えることもできるから良いことばかりだ。






強いて言えばそのために資金が必要となるだけだが大戦で勝てると思えば安い投資だ。こちらは出来る限りに被害を抑えたいところだ。その理由としては俺が北条家に助けに向かえば父上、幸隆、そして前田家元辺りが謀反を起こすだろうからそれを倒すためにも余計な被害を抑えたかった。






その後に勢いよく戻って謀反どもを皆殺しをする。秩序を乱そうとしたものとして殺せる、父上の実の子だけは生かしておかないと八咫烏の怒りに触れることになるからそれだけは厄介であるがな。






その後に諏訪姫もそうだしそして真田幸隆の妻も中々いい女であるから子供たちを助ける条件に俺の妾になるように言うつもりだ。きっと条件を飲み込むだろうからその時に快楽を受けたらどうなるのかな。






そして北条家には大きな借りを作れる、そして俺の勢いを見て味方につけおきたいと思って戦略結婚を持ち出してくるだろう。記憶から見ても分かるが北条氏康の娘、早川殿は大変に可愛らしくいろんな意味で育て甲斐がある。






また勢いで下総はもちろん常陸の国も半分以上を奪うつもりだ、これが来年でやろうとしていることだ。まあ、勢力を拡大しながら女たちも捕まえて行く方針だ。本当にこの世界は美人が多いからいろんな意味でやりがいがある。






母親もこの世界に執着をしていた理由が分かった気がする、これは支配したいよな。ここで酒池肉林でもしたいぐらいだ。まあ、俺は実は肉が大嫌いなのだが・・そこは置いといてお酒が大好きだ。理由はもちろん女を酔わせてエロくさせることができるからそれ以上に理由はない。






女はもちろん大好きだ、出来れば日本の女神たちに女性の物の怪たち、そして人間の中の美人たちを集めてすべて俺の女にさせたい。全く、最高だなそんな夢が叶ったら。






そのためにもまずは国を安定させなければいつまでも楽しむことはできないからな。そこは間違えるつもりはない。統一した後もやりすぎは三国時代を終焉させた司馬炎の二の舞になるからそこまではしない。






まあ、本音はしたいのだがそれで国が滅びましたとなっても困るからな。それに日ノ本を統一してもまだやりたいことがあるから休憩などはできないけどな。






話がそれたな、ともかく俺は来年の出来事に対して備えをしているのだ。来年は一気にこの関東の情勢が動くことになる。この流れに乗らなければ滅びていくしかない。そのためにも準備は万全としていた。






もちろん父上やその異分子たちの監視もして状況を見ていたがやはり謀反をするつもりはあるらしいな。それが行動に出るかは別として俺に対して不満を持っている。






特に真田幸隆は俺が別のやつではないかと遠からずと言うべきかな、何か感じていたのだ。予想はしていたがやはりこうしてわかると改めて真田幸隆の実力が分かる。






大人しくしてくれたら使える家臣なのにな、どうやら俺には従ってくれないらしいな。まさかの無能な来世の俺を選ぶとは真田幸隆は人を見る目だけはないらしい。ほかの能力は素晴らしいのにな。






俺に従っていればそのうちに故郷にでも領土をあげてやったのに愚かな奴だな、まあ、こちらに対して謀反を起こすから同情はしないけど。






そうして年が明けて関東の運命を大きく分ける年を迎え入れたのであった。この行動が関東にどのような影響を与えるのかは誰も知る由もなかった。




ただ言えることは鬼の総大将を止められるものはすでにいないということだけだった。

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