第44話、帰国した、信政?

俺はそうもしながら国に戻ってこれたのである。道中は物の怪たちが警備をしていたおかげで楽に何事もなく帰れた。国に帰ると真田幸隆が自分を迎えを待っていてくれてた。そして俺に会ってすぐに真田幸隆が






「殿、そちらにいる女子はもしかしてですか。ようやくだ、ようやく殿が女子と付き合うことになったぞー」






その通りだと言うと真田幸隆は喜んでいた、その後にまあ正室ではなく妾として迎え入れるのだけどねと思いながら城の中に入って行くとその道中で殿はこの旅で本当に変わりましたねと言われた。それもまるで別人のようにと少し警戒をされているようにも感じ取れた。






なるほど来世の俺にはもったいないほどの人材だな、このわずかで何か違和感を覚えたのか。あんまり深く知られるとこの男を始末するしかない。できれば有能だから生かしておきたいのだけどなと思っていたが来世の俺の記憶の中を見てみた。






すると真田幸隆とのかかわりがある記憶を見ていたら別に謀反を起こされても良いかと思った。確かに有能な人材でとても使える男であるがそれ以上に生きてもらったら困ることができた。






別に俺に対して忠誠を誓うのであればそれはそれでよし、もし謀反を起こして倒そうとするのであればもっと嬉しい展開だ。少なくても俺はどちらに転んでも利益が発生する、どちらが良いかと言われたらこの真田幸隆には謀反を起こしてもらったほうが良いけど。






まあ、数多くの人間を見てきた俺から見ればこの男は必ず更に違和感を覚えて謀反を起こすことだろう。だから今のうちに密かに準備をしておく必要が出てきたわけだなと思いながら歩いて父上にも報告した。






そして父上はご苦労であったと言われた、そして父上の実の子が出産が近いらしいと報告も聞いた。もしこれが男の子であれば必ず父上は実の子を世継ぎにさせたいと考えて俺を殺そうとしてくるだろう。






しかし、父上は俺の実力を知っている以上は強力な味方が現れない限りは俺を排除しようとは思わないだろう。だから真田幸隆には父上と接近して謀反を二人仲良く起こしてくれた方が俺にとってみれば都合がいい。






是非ともそうなってほしいものだなと思いながら俺は屋敷に戻って休んでいたら巨大な妖気を持っている者がこちらに来ているなと思いながらゆっくりとしていたら空から人の形をしているが人ではない者が現れた。






それを見た俺はなんだお前かと思いながら見ているとその者が降りてきて俺に対して話を始めたのであった。






「久しぶりです、酒吞童子様。酒吞童子様の復活を聞いてこの大天狗がご挨拶に伺いました」






「そうだな、元気そうで何よりだ。それにしても天狗の情報の伝わる速さは流石だな、それに俺は様を付けられるようなことはした覚えがないが」






そう言うと大天狗は俺に対して何を言っているのですかと言って昔、我々物の怪が神々に滅ぼされそうになった時に神々相手に一人で戦い、天照などの神々を退けて、大国主、大物主を打ち倒して物の怪のすべてを救った英雄様ですからと言ってきた。






俺は過去の栄光に興味はないと大天狗に伝えた、すると流石ですな酒吞童子様と言ってきていた。本当にこの大天狗は相手次第で態度を大きく変えてくるからあんまり気に入らないだけど天狗たちを統率している主でもあるので冷遇はできないなと思いで対応していた。






そして大天狗が最近の様子を見ていたのか俺に対して次のような提案を出してきた。






「それにしてもこの屋敷は寂しいものですな、それでしたら我々天狗たちが日ノ本中の美しい女子を献上をいたしましょう。ですから今後とも宜しくお願い致します、酒吞童子様」






本当に俺の欲しいものを知ってそこを漬け込んでくる辺りは好きになれないがまあ、美しい女子を献上をしてくれるのであればなと伝えた。






俺は物の怪たちから言われる異名は二つある、一つは物の怪の英雄でありもう一つが物の怪、最強の女好きと言われている。






そして噂通りに俺はとても女が好きだ、相手が悪女だろうが神々だろうがほかの種族だろうが可愛ければそんなことは気にしていない。現実にかつての神々との戦いで勝利した時に捕虜にした天照を深い意味で何回も襲っていたぐらいだ。






ほかにも日ノ本の国以外でも美しい女神や女性などを襲いつくしている。逆に襲っていない女がいるのかと言われるほどに襲っている。この女好きのせいで命を落としたのだがこれは死んでも治りはしなかったようだなと思っていた。






そして酒吞童子と呼ばれているぐらいだからお酒も大好きだ、理由は簡単だ。酔った女は色気も出て更に興奮するからな。こればかりは実の母親に同意したぐらいだ、酔っている女ほど色気が出るものはないとな。






だから子分の鬼たちからは酒吞童子様のただ唯一の欠点が異常なほどの女好きと言われているぐらいだ。だから諏訪姫のあのような行為など気にしていない、それにこれから面白い茶番にも使えるので楽しみにしていた。






むしろ調教のやりがいがあると思っていたぐらいだ、あんな美しくて可愛げがある諏訪姫をどんなふうに俺のモノにさせようかと考えるぐらいに美しかった。ついでに蛇足だが俺と交わった女子は不老となることができるので可愛い姿をしたままになるので一生可愛がることが可能だ。






まあ、家臣に前田家元がいるので俺と言う存在は恋の邪魔になるのだが・・・さて、前田家元よ、期待通りの動きをしてくれることを祈っておるぞ。来世の俺の復讐ができるのかはお前自身に関わっているのだから。






真田幸隆も謀反に参加したら殺して真田幸隆の妻を寝取りたいと考えている。なかなかの上玉で是非とも俺の女にしたいために真田幸隆には死んでもらったほうが効率が良い。






そのために謀反を起こすのはむしろ歓迎するところだ。一刻でも早く謀反を起こしてくれと思っていた。まあ、来年で関東管領家が動きを見せるのでそこに期待だなと思っていた。






普通に考えたら俺は不利な状況であるが神々と戦ったことを比べたらこれぐらいは問題にもならなかった。そして近いうちに関東で大きな戦が始まるだろうからいろんな準備を始めるのだった。






来年で関東管領家、そして内部の異分子たちを片付けて正式な真里谷家の当主になるために・・な。

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