第13話、栄えれば人材が集まるけどさ・・・

こうして領土が一気に増えたことで内政はより一層に忙しくなった、けれども内政をしっかりとしていれば他国に簡単に攻め入られることはない。




それに真里谷家は周りに海に守られており海で暴れている海賊団をお金で雇って傭兵のように治安を守ってくれるようにお願いをした。無論、報酬などはほかと比べ物にならないぐらいに出している。




海賊にここまで出しているのは真里谷家ぐらいだろう、そのために海賊たちは海を守って見張っていたおかげで北に注意をすれば安全地帯になっており寄り一層に商人たちが集まって賑わいを見せていた。




今は確か天文12年のはず、そうなると後に関東地方でとんでもないことをやってくるあの長尾景虎のちの上杉謙信が元服する年でもある。今は越後が乱れているからすぐに来ることはないだろうけどいずれは間違いなく来るはずだから準備をしておかなければならない。




いずれはあの越後の龍に対抗するためにも人材、内政など充実しておかなければならない。そのためにまたしても人材募集をしました。




やはり栄えているおかげでいろんな人材が仕官したいと集まりました。けれども重要な役職を与えられる人材が来ないかなと思っていた。また真田家並みに有名武将が来てくれるだけでも助かるのだけどと思って城下町を歩いていた。




それにしても人がここまで良く増えたものだなと思いながら歩いていると道で喧嘩をしているのか一人の男が数人の男たちに殴られていた。自分は自分の城下町でこのようなことをする者がいるとはと思いながら止めに張るのだった。




「お主たちよ、一人に対して数人で襲っていることに恥ずかしいと思わないのか。それでも武士であるか」




そう言うと数人で一人の男を攻撃をしてきていた男たちが自分のほうに向かって来てなんだお前、この小僧がと言って包囲をしていた。




まあ、まだ16歳だから小僧かもしれないけど一応、この真里谷家の嫡男ですからねと思っていると警備兵が自分のところに来てその浪人たちに対して




「お前、この方を誰だと思っている。この真里谷家の嫡男であり上総の龍とも呼ばれているお方であるぞ」




あのーすみません。上総の龍は初めて聞いたのですけど、知らない間に別名を思っていたの。無理ですから自分では到底似合わない別名ですからと思っていた時に周りにいる浪人たちは顔を真っ青にしていた。




傷ついた男も信じられない顔をしてみていた。けれども集まってくる警備兵がそれを真実だと言うばかりに集まっていた。浪人たちはすぐに土下座をして謝ってきた。自分は素直にこの男に謝ってどこかに言ってくれたら不問にすると言うと男に謝ってすぐに消えていった。




全く、自分の城下町であのようなことをする者が出てくるとはこれは少し考える必要があるかと思っていた。それよりもこうしてすぐに警備兵が来て更に統率をできているこの辺を担当している隊長は誰だと聞くとその隊長が現れた。




見て感じどこにでもいる武士に見えたが何か才能を秘めている感じがした。自分はそう感じてその隊長に名前を聞いてみたのである。するとその隊長は工藤昌秀と名乗った。




それを聞いた時に思うことはただ一つ・・・・のちの武田四天王がこんなところにいたー。確かに工藤昌秀は甲斐からいない時があったけどまさか、ここにいたのですか。




何という幸運だ、自分はすぐにその統率が気に入ったと言ってすぐに正式な武士として召し抱えると言って二千石で召し抱えたいと伝えた。




この前のおかげで父上から嫡男として大きな領土を治めるようにしてほしいと言われて一万石から十万石以上を任せられたので人材がこの前に元服した太田康資に真田幸隆しか主な人材がいなかったのでとても助かると思って登用をした。




これでまた有能な人材を手に入れることができたと喜んだ、そうなるとやられていた漢には感謝をしないとなと思いで近づいてどうしてここまでやられたいたのだと聞くとその男は先祖が草すなわち忍びでありそのために馬鹿にされていたと言うのだ。




もしここで騒ぎを起こしても先祖の草である自分には不利だと思いで何もしないでいたらしい。そうか、やはりこの時代だなと思っていた。けれどもこの時代で忍びをうまく登用出来れば行けると考えていた。




徳川にしても真田にしてもそして北条にしても有名な忍びがいるからな。そのためにも先祖が忍びでも自分は構わないどころかむしろ登用をしたいと思っていた。




だから五百石であるが仕えてみないかと聞くと本当に良いのですかと聞いてきたのでもちろんだと言うと男は頭を下げて自分に対して堂々として




「こんな自分を登用をしていただきありがとうございます。某、滝川一益はこの身が果てるまでとのにお仕えすることを約束いたします」




そうか、そうかそれは嬉しい・・・ちょっと待って。ただいまとんでもない名前を聞いたのですけど滝川一益ってマジですか。今度は先ほど登用した工藤昌秀よりも更に有名武将じゃないですか。




商いでいくら栄えたとはいえここまで人材が集まりますか、それにしても滝川一益がこの関東に来るとは歴史でも最後のほうに関東地方に来るけどそれでも早すぎませんか。と言うか、織田家の有名武将を手に入れても良いのでしょうか。




織田信長は本当にあそこまで上り詰めることができるのと思いながらもとても優秀な人材なので迷いもなく登用はしましたけど後の世まで語り継がれる人材が集まりすぎなのですが少なくても真里谷家よりは後世の人々に記憶される人材ばかりです。




でもここまで有能な人材が集まるとこの先、目標をしている下総の国、そして常陸の国を統一することができるのではないか。




もしそれが叶うと上総、安房、下総、常陸の計四か国を治める大名になる。それこそ北条家に歴史に名前が残る大名家に負けないぐらいの勢力になる。




それはとても嬉しい限りだ、それにここまで優秀な人材が集まればのちの時代に来る越後の龍に対抗できるのではないかと考えるのであった。




何より関東管領家が何か動きを見せていると言う話を密偵から聞いた。おそらく周辺の大名家を統一させて北条家を攻めようとしているのであろう。あの有名な川越の夜戦が起きたのは天文14年である。




西暦で言うと1545年であと二年後には歴史に残すほどの大戦が始まる。そんな意味でも優秀な人材を手にしたかった。この川越の夜戦に勝てば真里谷家は一気に下総の国を侵攻して一気に統一するつもりだ。




その後は常陸の国にある豪族、小田氏と同盟を結ぶつもりだ。うわさから聞いても小田氏は民に優しい政策をしておりその人気は計り知れない。




たとえ奪っても民たちが反抗してそしてまた小田氏に戻ってしまうだろう。実際に小田氏は不死鳥のように蘇るからな。ならば奪いはせずに同盟、後に従属させるほうが良い、そうすれば自然と佐竹家から小田氏を守ると言う名分で常陸の国に出兵ができるから。




大義名分を作りやすい、その上で佐竹と言う大名家を倒すことができると言いたいが佐竹はこれまで戦ってきた里見家、千葉家とは比べ物にならないぐらいの強敵だ。




一応、戦国時代を生き残った家でもある。まあ、佐竹家は後に常陸から東北に移動されたけどその時に当時の当主が地元にいる美人をすべて持って秋田に向かった。




これが秋田美人ができた出来事だとも言われている。話は少し外れたがすなわち今度相手にするのは戦国時代を生き残った大名家、今までとは確実に違う相手になることだろう。




けれどもこちらも歴史に名前が残るような人材が集まってきた今ならばそれが成し遂げることができると考えていた。そして内政をしっかりとして国力を高めておけば負けることはない、それに千葉家は敗戦から立ち直ることができずにどんどんと千葉家の勢力から民が流れて来ている。




近いうちに千葉家は戦わずに崩壊をするだろう、そうなると残るのは結城氏になるな、でもここを奪うといろんな所と繋がってしまうから攻めるときには注意をしないといけないな。




少なくても川越の夜戦が終えるまでは攻めるのは下策だと考えてしばらくは内政に専念をするのであった。

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