第19話 そういうことが言いたいわけでは無い

 引っ越しの手伝いに二人の学生時代からの友人に来てもらいました。私の家は都会から少し遠く、二人とも往復2,000円弱かけて来てくれました。


 交通費と昼ごはんは約束していたので、交通費の計算とサイゼでごちそうして、さぁ次となりました。


 大都会に行かないと無いカラオケやボーリング。私のいる町にあるのは図書館くらい。


 流れでカラオケに行くことになり、大都会に電車でとことこ30分。私はカラオケは好きではありません。たまに行けば満足です。


 カラオケはお付き合い、どうせ歌っても下手くそだし、私は下手くそだよと言っても。


「大丈夫だよ! トモエ、私も下手だから」

 と、いう。私下手くそ詐欺に合うことに疲れていました。


 カラオケは18時からスタート、正直2時間半でお腹いっぱい。


「何時までいける?」

 これはどんどん歌おうではなく、もうそろそろ帰りませんか? という表明なのですが「終電まで!」と。


 そういうことが言いたいわけでは無い。

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