第44話・第2イベント:休日
イベントが終わり、祝杯を挙げながらのイベント終了になる。みんな笑顔での別れになり、妖精村はここから頑張ると代表である神樹の精霊が宣言した。
イベントが終わると、大きいホテルのフロアのようなところにプレイヤーが集められて、各サーバーのストーリー進行度や集落開拓度というものが発表された。
私達のサーバーは人間集落がないから人間の開拓は最下位であり、妖精はオンリーワンらしい。他のサーバーは妖精集落はできなかったようだ。
サーバー順位的にストーリーや各地の開拓度は高く、1位を取ることはできた。それに伴い、ポイントがたくさん入る。
次に個人貢献度というポイントが入る。これはさすがに100位以内である。黒猫とかは上位だ。100位に入っているだけいいだろう。
イベント攻略、これに伴い森林エリアから奥に集落エリアが発生。イベント地が追加され、攻略者はイベント集落へ転送できる手形が手に入る。私達は妖精村の手形を入手。
それと各自特殊な称号を手に入れる。私の場合、初代妖精村村長というものが送られた。いいのかな?
黒猫は切り込み隊長。ガーネット達は神樹の守護者という称号などなど、複数もらえる人もいるらしいな。
ポイントを獲得してひと段落になり、集落地点は少し変更があるらしい。渡された地図を見ながら確認する。妖精村は変わっていないようだが、他のところだろうか?
こうしてイベントは終了、各自拠点へと戻り、ログアウトすることになる。ここまでフルログインして遊び、時間を費やしたが現実では本当に数時間しか経っていない。休憩のためゲームはお休みして、スマホを確認してみる。チャットルームで黒猫達と情報をやり取りしている。黒猫はどうやら数時間休んだらログインしたようだ。
掲示板なども確認しているようで、アッシュからは装備を期待しているぞと連絡が付く。そう、装備の強化がより幅を広げたのだ。
妖精金属、それと【錬金鍛冶スキル】より作れた錬金合金というアイテムが見つかった。妖精金属はウンディーネ、サラマンダー、シルフ、ノーム、ケットシー、コボルトが鍛えた金属。
・水、火、風、土の四属性
・聖属性、無属性、邪属性
これらの妖精金属が見つかり、鍛冶掲示板は発狂している。
それと共に新たにドワーフ集落の方で錬金合金という、鉱物系アイテムを重ねて使い強化する【合金】が現れた。より複雑になる中で、発見された装備強化はこれだけではないだろう。
妖精の宝石。これもかなりのエンドコンテンツだ。魔法作成、アクセサリー、装備に使える妖精の宝石。加工することでさらなる効果を発揮して、強力な物を作れると確信できるぞ。
というわけで今日はお休み、一日置いてから研究することにした。
黒猫達は楽しくゲームしている。交換リストも後日だから、いまのうち集落エリアの素材など確認して、交換する物を割り出そうとしているようだ。自分も今後を考えなければいけない。
「まずはテイムモンスターだな。増やしたいな」
ガウムとしんじゅは前々から、グリモワールは第2進化したところ。第3進化はしていない。未発見だ。
レヴィとレントは特殊進化という、特別な方法での進化だ。今後の第2進化先はしばらくないと思われる。
そうなるとシズクとメリュジーヌが第2進化を目指すべきか。新しい子も友誼でもいいから欲しいところだ。
鍛冶の方は【錬金鍛冶スキル】の獲得を考えないといけない。しばらく掲示板などを見ていると、錬金術と鍛冶の初級スキルがMAXであると教えを受けられるらしい。ドワーフ集落に行かなければいけないな。
合金については研究するしかない。ドワーフと仲が良いと、効果の高いのを口伝で教えてくれるらしい。広めてもいいかはプレイヤー次第だから、話半分にしよう。デマがもう流れてる。
っていうか、ブラリスやレッドプレイヤー、もう極悪プレイヤー達が酷いことになっているらしい。
『彼奴らまとめてサーバーに収められて、権力争いやら身勝手プレイやらで色々ぶっ飛んだらしい。あそこだけ世紀末勝手にしてたみたいだよ』
呆れることしてるな。これ協力プレイ求められてるだろうに。
PKが無いのに、犯罪行為をした者はレッドアイコンになり、プレイヤーから攻撃対象になるらしい。PK(自分はフレンドファイヤ機能が無いと攻撃できない)戦ができるようだな。
そんな話を聞きながら、いろんな話を聞いてメモっておく。合金も手を出したいからね。金鉱石と銀鉱石も手に入れないと。
落ち着いたら新エリア見たいから、雪山を攻略するか。他の人は森林や沼地を進んでるみたいだし、彼らはガンガン前に進んでいるようだ。
『宝石箱』も担ってるらしいから、強力な装備を作らないと。ダイヤも布製の装備研究をしている。レシピ本も探さないといけないな。
よくよく考えたら、まだ半年も経ってないんだよなこのゲーム。そりゃまだやることを探せば見つかるか。
まだまだやれることは多いようだ。楽しんでエンジョイするか。できる限り同じくらいの人が現れるまでは頑張って装備作るか。
テイムは牧場のようなことしてるから、無理して探すのはいいか。報酬でタマゴは手に入れようっと。こうして今日はゆっくりするのであった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます