第37話・第2イベント:新素材発見

 戦闘のできる時はなるべく外に出て、モンスターを狩る。ケットシーやコボルト達も罠による狩りができるように鍛えておこう。


「それでは罠のレシピを教えます」


「「「はーい」」」


 木工による方法で作り方を学びながら、一部の子は神聖魔法、奇跡が使えるようだ。故に聖水作りに奇跡魔法を生産する。材料集め、モンスターの狩りと単純な作業が多いが、必要なことが多いな。


 黒猫達はダンジョンの方や当たりの確認しに出向いたりしている。そろそろ集落の方は安定して施設が使えるようになる。そろそろ夜が近い、いったん帰って、畑などの様子を見ることに。


「よしよしよしよし」


 聖牛が珍しく面倒を見る『動物愛護会』。クレアというリーダーがいないが、動物好きで集まっている。聖水を上げていれば進化すると聞き、今後聖水を安く入手するかと話が出ている中で、しんじゅの進化先を聞かれる。


 スライム系は進化先は多く、好みによって違うらしい。回復薬や浄化石が好みのスライムを見つけないとダメかと、少し悩ませていた。


 金属の加工で魔銀を持って来た人達がいたため、ピッケルを作ることに。採取方法を増やしておこう。後は武器作りだが、シルフの何名かが興味を持ち、自分が色々教えてあげている。


 そしてできたのは【風妖精銀鋼】というもの。ここで新素材が現れ、プレイヤー、特にガチ勢が食いついた。性能はどうなのか、どんな強化方法が強くなるか興味で始めたため、私が研究することになった。いいのかそれで。


「というわけで研究リーダーのノートです。まずは全部乗せして強化して色々反応を見ましょうか」


「はい!」


 一部の強化しかできない人達を集め、私がうまく使うことになった。できたのはこちら。



 疾風迅雷剣 カテゴリー:片刃片手剣 完成度7 品質★6


 風と雷の魔法を秘めた剣、素早く、雷鳴の如く敵を両断することに特化している。



 性能値を見て、おおっという声が上がる。ちなみに他の人だと5から8くらい、性能が落ちるようだ。平均の性能値を割り出し、合計強化ステータスは80値が今の状態で作れたぞ。


「すっげえぇぇぇぇ!」


「やっぱ一点だと数値が低いか?」


「斬撃力攻撃に対しては一点ものがギリ上か?」


「いや見ろこれ、低いが耐久値とかが高めだ」


「となると、強化は全方法持ってる方が強いの作れる説は正しいのか」


 そんな話で盛り上がる戦力であるトップガチ廃人勢の人達。黒猫がお金払いたいという顔をしているが、これは研究用だから、投票で使う人を決めるからね。


「風精霊でこれなら、他の精霊はいかがですか?」


「土と水と火か!」


「いる場所分かりませんか? ここで保護したいんですけど」


 それを知っているのはコボルトとケットシーだった。コボルトが廃鉱山というところにノームがいると聞いている。サラマンダーはその先にいるようだ。ケットシーは湖の底でウンディーネが細々と暮らしているとのこと。全員が行動に移ろうとするが、ガチ勢はストップが入る。


 いまはイベント中、いつ拠点襲撃などのイベントがあるか分からない。実際魔除けのシステムができるまで、野生モンスターこと赤アイコンのモンスターが入ってきていた。厄介な混乱を引き起こすパニックキノコマンというキノコモンスターがいるらしい。気を付けて行かないといけない。


 モスリザードというモンスターの皮が混乱耐性を持つため、ダイヤと共に加工したりして装備を作り、薬師班が回復薬を作る。そうしていたがスッキーさんがウンディーネを連れて来た。


 もともとウンディーネのような水の精霊を連れていたらしく、釣り上げたとのこと。しばらく休ませてから鍛冶ができないか交渉して欲しいと頼まれた。仕方ないなガチ勢は。精霊銀鋼という新素材欲しさに若干暴走しているが、さほど問題が起きなかった。


 一日が終わりかけ、クラーラと友達パーティとあった。妖精を連れて子らしく、リファから色々話を聞いているようである。交流は必要なのかな? いまのうちリファが色々知識を蓄えておくのはいいことだろう。


 漆黒豆もあり、醤油は作れるようになり、デミグラスソース作りが始まった。


「妖精デミグラスソースがあるなら、鉄でも行けませんか?」


 といわれて、リファにお願いすると、しばらくして作って来た。


 妖精金属というものであり、属性は無属性。そして精霊銀鋼と合わせたら、性能が飛躍的に上がって黒猫はお金が無いよと泣いている。あっても売らないよ。いまは素材は全員に回さないと。


 武器が貧弱でそこそこ戦えるレベルの人に渡され、人数分用意したりと大変なことになってきた。ああ、カースアント系統のモンスターの装備は、闇属性と邪属性装備として色々作れた。


「呪われた装備じゃん」


「性能は高いんですけど、デメリットありだな」


 装備するとスピードが落ちたり、防御力が減ったり、HPが少しずつ減っていく装備品。さすがに使い方を考えないといけないが、ガチ勢と廃人勢は喜々として性能高い装備に喜んでいた。


 とりあえず会議に回して、いったん休む。ミルクを飲みながら、部屋に入って。


「お休みみんな」


 テイムモンスターや召喚モンスターと共にお休みに入る。リファも傍で寝て、一日は終わった。やはり少し長く感じるなと思いながら、静かに眠る。といっても時間進めてすぐに起きられるんだけどね。

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