第22話・イベント期間:水晶の洞窟
結局メシマグロをおごっていただいた翌日、蜘蛛を周回すると共に水晶の洞窟へ探索しに黒猫と出向く。
「これこれ」
魔銀石が取れて黒猫も楽しそうに新モンスターである水晶クラブなどと戦う。水系のモンスターが多いし、地下水が貯まっていて湖のような場所があるな。
試しに二人して泳ぎの練習をする。黒猫もリアルだと問題ない。私はまあ普通だ。
問題は着ている物。私の場合はポイズントードの皮を利用した装備なので、少しは楽であったが、黒猫は少し泳ぎづらかった。少し苦戦していると【水泳スキル】を獲得。少しずつ上げて行こうという話をする。
水晶クラブが強くて見づらい。水晶の洞窟のオブジェクトと混ざっていたりして見づらいな。
「ん?」
そうしていると、水晶のツタのようなものがある。触ったりすると採取できた。
「『水晶メロン』か、いいもの手に入れたよ」
「おー高級品」
種類は種の部類だな。クラーラにも土産として持っていこう。
宝石の原石も手に入り、奥へ行くとロボット系のモンスターが現れた。急に変わったな。
「グリモワール!」
その合図で【サンダーボール】を放つグリモワール。弱点のようで鉱石が手に入る。他には錬金術の素材か、ボルトなどの材料が手に入った。
「もしかしてロボできるか?」
「急にジャンル変わってない?」
「敵として出てくるかも」
その可能性はあるな。しばらく進み、そろそろ戻ろうと話す。
黒猫はだいぶこの辺りのモンスターを倒して満足している。水蛇の素材から良いの出来ないか考えよう。
帰りにも蜘蛛を倒して、帰ったら投げナイフ作りをする。【紋章刻印スキル】が強いな。少しずつ黒猫からもらったレシピ本も分かるようになってきた。かなり深い知識だな。
「選択系でよさげだったから選んだんだ」
黒猫は料理の練習をしながらそう答えた。焼き魚や肉を串で焼く練習を暖炉でしていた。
選択系は他にも良いのがあったと思う。よくこれを選んだな。
「大剣とか盾とかだったから」
「なるほど」
避けて攻撃する黒猫にはいらないものだったのか。そう納得しつつも、黒猫のおかげで投げナイフを強化できたから、彼女の分も用意しよう。周回しているようだし。
魔銀石を使い、色と属性のついた鉄を用意する。そうしているとしんじゅが近づいてきた。
「どうした」
「キュピ!」
なにか自分も手伝うと言っている。んーなら【ピリフィケーション】を使ってもらおう。よく畑とかに使ってるしね。
そしたら神聖銀という鉱石ができた。これは対アンデッド系の装備作れるか?
そうしてできたのは『神聖十字剣』。力ある言葉と紋章を組み込み、形としても力を出すように考えて作った。これを見てもらおう。
「神武器キタこれ!」
黒猫の焼き肉を食べながら聞いてみた。対アンデッド戦に置いて高性能だし、通常の武器としてもやってけるらしい。
「美味しかったよ。醤油使った?」
「うん、フリマで買った物をね。とりあえずこれでどう?」
お金がだいぶあるからか、手始めに10万で払ってきた。ここから微調整するのならよろしくとのこと。
とりあえずクラン協力者だから、水晶の洞窟情報を黒猫経由でガーネットさん達『宝石箱』にも渡して、発掘で素材を融資されたいね。
かわりに神聖十字剣に並ぶ武器を作らないとな、槍とか斧とか色々ね。それが難しそうだ。
クラーラがお茶の葉を持って訪ねて来た。どうも農家プレイヤーで交換しあっているとのこと。それなら漆黒豆と水晶メロン、黄金小麦なども出そう。
「結構ありますね」
「水晶メロンは少ないけどね」
「分かりました。水晶メロンは種を融資する農家クランへ渡しておきます」
「お願いします」
できればもう少し早く発見されていたかったかな? そう思いながら交換して畑の世話を始めた。
農業のレベルも高くなり、そこそこ素材も集まって来た。
「なになに服が欲しい?布渡すだけで平気? ん、霊木が貯まったのか、ありがとねー」
ブラウニー達に布を渡したりして、なんか結構増えたなと思う中、友誼の隣人という称号が手に入った。友誼結ぶ系はどこまで結べるんだろう?
まあパピヨンは三羽いるだけで済んでるから、一定以上は増えないんだろうな。
黒猫が小人の赤ちゃんのスクショを撮っている。なんか三つの家族が揃ったくらいかなウチは。せっかくだから小さな椅子を作ってあげよう。
小人の家を作れないか、現実世界のログハウスを参考に作った。小人のログハウスというアイテムができて、外に設置されると喜ばれた。三つ作ったよ。
「おーおー喜んでくれた」
「農家の土地ってどこまであるんだろう?」
? そういえばかまどやら大きな動物小屋やら設置したりとかなり広いな。設定で確認するとかなり広い。元々大きな土地もらったと考えるべきか?
弓矢を作りながら、さまざまなことをしている。弓で紋章を刻むことで強くしたりと、装飾をしたりして作る。
かなり性能のあるのは、これはフリマで扱うレベルじゃないな。今度ガーネットさんに相談すると伝え、黒猫はイベントモンスターを狩りに出向く。
自分はバイトの方をしようかと思い、図書館と食堂へ出向いた。
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