第7話 脱出のチャンス再び

「ここはどうですか?気持ちいですか?ふふふ♪」


(はぁ…はぁ…はぁ…あっ!くぅぅ…やめ…ろ…)


もうすっかり日も落ち、夜に近づいてきた。

マリンは結局今日一日中書斎にこもっており、リックはあの後も恥辱の限りを尽くされた。

水分補給はもちろん、排尿、肛門のプラグの刺激、されるがままにされている。


今も肛門のプラグのスイッチをオンにされ、膨らんだ股間をグニグニと優しく揉みしだかれている。

しかしイくことはできない。

そんないじらしい絶妙のぬるい刺激をマリンから受け続けている。


人形の中はリックの汗はもちろん、涎などの体液、そしてだらしなくアソコから垂れてしまっている精液でぐちょぐちょになってしまっていた。


「昨日の夜以降イけてないんですよね?どうなんですか?」

「ふぅ…ふぅ…うっ!…ふぅぅぅ…」

「イかしてあげましょうか?」


マリンは目を細めて顔を赤らめながらリックを煽るように股間をツンツンとつついてくる。

リックはただその刺激と屈辱に耐えることしかできない。


(いじるな!はな…せ!くそ…んぐっ!)


「ふぅ…ふぅ…ふぅ…」

「寝る前にいっぱい…気持ちよくさせてあげますからね。それまではイっちゃダメですよ?楽しみですね♪」


マリンはまたニチャぁと気持ち悪い笑顔を浮かべた後、プラグのスイッチを切った。

マリンがリックが入っているパッケージの前蓋に手をかけ閉めようとする…その時だった。


プルルルル!プルルルル!


マリンのポケットに入っている携帯が鳴り出す。

マリンは興が冷めたようにスンと真顔になり、手早くそれを取り出し電話に出た。


「はい。何の御用件ですか?はい…はい…えっ!?今から…ですか?」


マリンは腕時計を見た後、リックにチラッと目をやる。

かなり慌てているようだ。


(はぁ…はぁ…なにか…あったのか?)


リックは無理やり与えられた快楽に朦朧としながらもマリンの落ち着きのない様子を見ていた。


「わかりました。今から行きます…いつもの場所ですね?はい…はい…それではまた…はぁぁぁぁ」


マリンは電話を切った後、大きなため息をつきうなだれていた。

そして悲しい顔をしてゴム人形のリックの方に歩み寄ってきた。


「ごめんなさいお人形さん…今日は私帰れないかもしれません。せっかく…せっかくの貴重な時間が!もう!なんで今日なんですか!もう!」


悲しんだと思ったらガラにもなく怒り始めるマリン。

きれいな顔が台無しになっていた。変態だが。


マリンは携帯をポケットに入れ、そそくさと書斎から出て行ってしまった。

焦っていても照明を落としたり、書斎の外から鍵をかけたりするところにマリンの謎の生真面目さが発揮されていた。

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