第6話 強制排尿
(はぁ…はぁ…あつい…のどがかわいた…)
リックは暑さと喉の渇き、全身の不快感から目を覚ました。
未だにゴム人形の中に入れられている。
そして昨日のマリンの手でイかされた屈辱的な夜を思い出してしまう。
(くっ…予想はしていたがあんな辱めを受けるなんて)
その証拠にリックのゴム人形内の股間部分は精液が溜まっている。
股間の部分だけでなく足先にまで垂れてしまっている。
それに口が開きっぱなしになっているせいで涎が首まで垂れてしまっている。
全身の汗と相まってかなり不快だ。
着ぐるみはゴム素材のせいでリックの体液が人形内に全部溜まってしまっているのだ。
(はぁ…早くこんなの脱ぎたいのに、今何時なんだ?)
書斎内を見渡しても時計のように時間を示すものが置いていない。
窓に目をやるともう夜は明けてしまっている。
日差しが弱いことを考えると6時くらいを回ってしまったろうか。
(朝になってしまったか。逃げ出すチャンスが…はぁ)
本来の予定ならば昨日の深夜にマリン邸を抜け出すはずだったが、案の定気を失ってしまい朝まで寝てしまった。
日中は人が多いため逃げ出すのはかなりリスクが高い。
つまりリックは夜までこの変態的なゴム人形から抜け出せないことが確定してしまった。
それに証拠写真は昨日のうちに相方のソラに転送してあるのでやることもない。
またマリンに性的に責め立てられる可能性もある。
リックは大きくため息をついた。
それから二時間後…
(はぁ…はぁ…ふぅぅ…くっ!…)
リックはパッケージの中でお尻をモジモジと動かしていた。
そう、尿意に襲われているのだ。
ゴム人形になる前に便の処理は済ませており、排便の心配はない。
皮肉にも物理的に肛門を塞がれているのも相まって。
しかし人形になってから尿の排泄はできていないのだ。
人形内に出そうと思えば出せるが、これ以上体を汚したくないし、なによりお漏らしはしたくない。
これ以上尊厳も失いたくない、最低のラインだと考えていた。
そんな中、書斎の鍵が外から開き、照明がつく。
マリンが入ってきたのだ。
部屋に入るな否や、マリンはゴム人形のリックに歩み寄ってきた。
「おはようございます、お人形さん。昨日は眠れましたか?」
昨日の夜とは違い、さわやかな笑顔を向けるマリン。
顔立ちがいいせいもあり。余計にその対比が顕著になっている。
リックはそんなマリンに違和感を覚えつつも昨日受けた刺激的な責め立てを体が思い出してしまい、なぜか股間が固くなってしまった。
(なっ!なんで!?あんなに嫌な思いをさせられたのに…!)
ゴムに包まれた股間が少し膨らんでしまった。
もちろんマリンにもそのことは気づかれてしまう。
「まぁ!朝からお元気ですね♪」
マリンはリックの股間を見てニタニタと口角を上げて笑う。
こんなところを見られてしまいリックはマスクの中で顔を真っ赤にしていた。
マリンはリックが入っているパッケージの前蓋を開き、近くの棚からタオルと桶のようなものを取り出すと、片手に桶を持ったままリックの前に腰を下ろした。
そしてリックのゴム人形の股間についている小型のチャックのスライダーをつまみ、ゆっくりと開け始めた。
マリンの唐突な行動にリックはパッケージのなかで暴れ始める。
(や、やめろ!開けるな!やめてくれ!!)
ゴム人形の中からリックのそれがポロンと顔を出す。
その時に人形の中で一晩蒸された汗と精液がじゅるりと汚らわしく垂れ、マリンは顔を真っ赤にしながらその汁を桶で受け止めた。
(見るな!見ないでくれ!)
リックの雄の匂いがマスクに空いた鼻の穴の部分から入ってくる。
マリンはニヤっと笑い、ゆっくりとリックの方を見上げる。
「おトイレまだでしょう?ここに出してください。大丈夫です、ここには私と貴方しかいないので…ふふふ♪」
昨日と同じセリフを言ってリックを煽ってくる。
リックはそれどころではなかった。
確かに尿意が限界に着つつある。
しかし自分のアソコを見られた上、排尿まで見られるなんて、こんな屈辱的なことはない。
(だれがするもんか!これなら着ぐるみの中に漏らす方がましだ!)
リックの決意を知ってか知らずか、マリンはリックの汚いアソコを指でピン!と軽く弾いたり、クニクニと優しくつまんでさらにリックに屈辱を味合わせる。
その度にリックは情けなく体をビク!っと震わせてしまう。
(やめろ!さわるな!この変態め!やめ…うっ!!!)
マリンはリックのお腹をグッとゆっくり押してきた。
その瞬間…
ポタ…ポタポタ…シャー…
「あっ!でましたね。すごい勢いです」
マリンが持っている桶にリックの…尿が排泄されてしまった。
決壊したダムのように止めることができない。
(はぁ…はぁ…うぅぅ…)
マスクの中で情けなく涙を垂れ流すリック。
リックの尊厳は破壊されてしまった。
その後マリンにアソコをタオルで綺麗にされ、股間のチャックを閉じられた。
そしてマスクの上唇をめくられ、マスクに開いている穴にストローを差し込まれ、飲料を飲まされる。
「うぐ!んっ!ちゅぅ…ちゅぅ…」
「ごめんなさい、昨日は夢中になっていて水分補給を忘れていました。お水が欲しくなったらなにか合図を出してくださいね?」
リックは喉が渇いていたこともあり一気に与えられた飲料を飲み干してしまった。
そんなリックをマリンはまるで子供にミルクを与えるような優しい顔で見守っていた。
その後、マリンはパッケージの前蓋を閉め、自分の机に座り仕事をし始めた。
休日なのに熱心なものだ。
ときおりマリンはリックの方に目をやり厭らしい目でゴム人形の全身を上から下までゆっくり眺める。
そしてポケットからリモコンを取り出し、リックにわざと見えるようにスイッチをオンにする。
「むぐ!…ふぅ…ふぅ…うぅぅ」
リックの前立腺がプラグに刺激される。
快楽にのまれない様に体をブルブルと震わせ、耐え忍ぶ。
そんな情けない姿をマリンはニタニタと笑いながら見ている。
水分補給から排尿、快楽までリックはマリンのされるがままになってしまっている。
それがリックにとって最大の屈辱だった。
確かに猿轡を噛めば手足が自由になり、マリンによる恥辱から逃げることはできる。
しかしそれは今ではない。
リックはマリンの前ではあくまで競り落とされた破廉恥なゴム人形を演じなければならないのだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます