11 「聖也に相談」

俺は武蔵小杉の家に帰ってから、マリアに返信を送った。



『いいですよ』



さて、どうしよう。


店選びは男が決めた方が良いよな...?


俺が知ってる店なんて、ラーメン屋しかない。


こういう時は、経験豊富な聖也に相談しよう。



『マリアに食事誘われた』

『オススメの店教えて』



短い文章を連続で送る。


その間にマリアから返事が返ってきた。



『わーい! やったあ(*^▽^*)

どこ行きましょうか? 武蔵小杉でもいいし、都内の方に行ってもいいですよ』



お互い家が近いから近場でもいいが...家の近くってエロくないか?


マリアを持ち帰れるかもしれない。


いや、初デートでそんなこと考えちゃいけないよな...。


でも、俺達大人なんだぞ?


高校生じゃあるまいし、何があってもおかしくないよな?


いやいやいや、さすがに初回はない。


逆にそれでいけたら、俺が普段苦手としているビッチじゃないか。


そうなったら俺は冷めそうだ。


マリアに求められたら断らないけども。


タイプの子と出来るなら全然アリ。


だが、俺の中のマリアの株が下がる。


そういう子じゃありませんように。


まあ、その時は流れに身を任せよう。


しかし問題は、俺が「オシャレな箱」を持っていないことだ。


何があってもいいように買っておくべき?


俺はマリアへの返信を保留して、聖也のトーク画面を開く。


まだ既読はついていないが、追加で文章を送った。



『初デートにコンドームは必要?』

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