第17話 休日

今日は週1の休みの日。朝からゲームを準備。

勿論リア友の隆志とゲームをやる為だ。


いつもの時間に隆志は来る。


「おはよ」


早速ゲームを始めつつ他愛も無い話をする。

「実は親が入院しちゃってさぁー、今かなり自由を満喫してるんだよね」


「大丈夫なの?」隆志は聞いてくる。

そう言えば隆志も母とは何度か話した事もある。


「大丈夫、大丈夫。問題無いよ。多分病室で大人しくしてるよ」


「今日仕事休みだろ?見舞いに行かないの」


「行くわけないだろ、俺の大嫌いなあの親だぞ。放っておくに限る」

軽く質問をあしらう。


「とか言いながら、何回か見舞い行ってるんだろ?」


「いや、一度も」


「……なぁ、さっきから本気で言ってる?

自分の親だぞ。本当に一度たりとも見舞いに行ってないのか?」


「あぁ、病院に居るわけだし医者からも大丈夫と言われたからな」


「一度くらい行ってこいよ、自分の親だろ?」


「あー、うるさいなぁ、親だろうと嫌いな物は行かないんだよ。俺が親嫌いなの知ってるだろ?」


「……そうか。まぁお前なりの考えあっての事なのかもしれないが……」


隆志が何か言いかけてるが、空気が良く無いので強引に断ち切る。

「あーしくじった!その攻撃出してないのに違う攻撃出ちゃった!弾切れだー助けてー!」


「……全く仕方無いなーこっちが敵を惹きつけとくよ」


隆志はいつもちゃんと助けてくれる。


隆志のお陰もあり、順調にゲームをクリアしていく。


そんな時、突然隆志が

「あ、ごめん、言うの忘れてたけどこれから出かけなきゃ行けなくて。そろそろ落ちるよ。お前は病院行ってこいよ。おつかれさま」


とお出かけ宣言。


仕方無くお疲れ様と挨拶をして俺もログアウトする。


隆志は変な気遣いが出来るが、俺は勿論病院に行く気は無い。

そんな気を回すならもっとゲームで沢山遊んで欲しかったなぁ等と思いつつも、

夜にはまた先日のゲームの実況配信対戦があるので少し練習したり休んだり、自由気ままに過ごした。

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