第15話 いつもの対戦会?

朝起きてすぐに、今日の対戦会準備を始める。

昨日寝付けず寝不足気味だったが、誰かとゲームや会話をしていれば気も紛れるだろうと思い準備を進める。


「おはよう」

「おはようー」

「おはようございます」


皆続々とログインし、対戦部屋に入室してくる。

しばらく待つがいつの半分位の人数しか集まらない。仕方ないのでそのまま対戦を開始する。


今日は何故か全体の雰囲気が暗くら会話も少ない。そんな時、1人の人が口を開く。


「友達が部屋に入れないって言ってるんだけど……どうなってるの?」


その友達とは例の女の子と一緒にブロックした数人のうちの1人だ。

「あぁ、あの人か。ブロックした」


「え?何か悪い事したの?」


「いやぁ〜、何か俺、あの人と価値観合わないのがわかって、ブロックしたんだ」

みやさんの時の様に下手な答えでは無く、もっともらしく答えられた。


「へ、へぇ〜そうなのか。合わないなら仕方ないね……そうなんだ……」


俺の拙い答えでも納得してくれた様だ。

最初は変な雰囲気だったが後半はいつもの様に皆ゲームで盛り上がり、大盛況のまま幕を閉じた。


俺の落ち込んでいた気分もいつの間にか大分回復していた。

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