第14話 自宅へ
母は入院中だし、何かあれば医者が見てくれるので大丈夫だろう。
俺は家に帰る事にした。
車も無いのでタクシーで帰る。
気付けばもう夜中だ。遅れてしまったがバイト先に理由を話し休みを取る。
バイト先の上司から「お母さん大変だったね、お大事に」と口先だけの心配が帰ってくる。
口には出さないが、心の中ではこいつサボりやがった、とか思っているに違いない。
家に着く。
タクシー代もかなりの額だ。
家に入るなり風呂に入り眠りにつく。
何だか今日は色々な事があり、とても疲れた。
バラバラのフィギュアも軽く探してみたが部屋も散らかっており見つけられなかった。
取り敢えず眠ろう。
明日にならば何かがよくなっているのかも知れない。
目を閉じると母親の顔が頭をよぎる。
まさか俺があの時突き飛ばした所為で頭を打って悪化したとか、無いよな。
正直母がどうなろうと知った事では無いが、俺の所為になったりすると面倒臭い。
今家には、いつも嫌だった母は居ない。
そんな状況をいつも望んでいたのに何故かとても寝苦しく、眠りに付くまで時間がかかった。
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