第3話 対戦会後のゆううつ

ネットの対戦会が終わり、時間は既に午後を回っている。

週6で夜にバイトがあるので、昼は睡眠を取る。

勿論今日も夜は仕事だ。


皆と同じ様に日中に働きたいとも思うが、家庭に問題があり腰を据えて働く事ができない。

現在は何とか見つけたコンビニの深夜バイトで生活を繋いでいる為、辞めて就職活動を始めてしまうと家計があっという間に崩壊してしまう。

実家暮らしだが親も働けない状態なので実質俺のバイトだけで家を支えている。

典型的な親ガチャを失敗した、という奴だ。

家計を全て俺に回し、お礼すらまともに言われていない親とはもう数年、まともな会話をかわしていない気がする。



渋々行きたくのない深夜バイトの為に眠る。


みやさんか……

自分が生きていく事で精一杯のこの状態、俺が結婚したりすると少しは楽になるのだろうか。

少なくともこの家からは出て行ける。

正直親がどうなろうと知った事じゃない。

俺は俺のやりたい様に気の合う仲間を沢山集めて、皆で楽しく好きな様に生きたいだけだ。

何も考えず楽しいからと言う理由で仲間を沢山集めてきたけど、その中から恋人、仕事等も探せたりするのだろうか。


歳ももう40近いし、ダメ元でやってみようか。


……所でみやさんって何処に住んでるのだろう?

そんな事を考えながら眠りについた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る