第21話逮捕されてた

クレが来たってことは、第一回脱走作戦成功後、近くの森で捕まってから数日がかな


「久しぶり、助けに来て上げたよ、御姫様」


そういってクレがこちらに近づいてくる、それに対して私は


「屋敷どころか部屋まで簡単に賊が侵入できるような場所に御姫様が居るわけないでしょう、ここは落とし物入れみたいな部屋よ、ほらしっかり高価な落とし物は持ち主以外が持って行かないように繋がれてるでしょう」


そういって左腕に繋がれている枷と鎖を見せると、上げたその瞬間、私についている4っつの枷を切ってしまった


「それじゃあ、持ち主である私が持って帰ろうかな」


そういって私を御姫様抱っこで抱え、鎖と窓を壊して屋敷から抜け出す


うん?目の先に見慣れない、けど見た覚えがある天井が見える、ああ、そうだった昨日はレジサ達の隠し部屋で寝てたんだった、いや待てよ、ほんとにこんな天井だったけ?


目を擦ってしっかり見てみると、石の天井があった、おかしい、寝室の天井は確かレンガだったはず、どういうこと?


そう思いながら体を起こして、伸ばして、周囲を確認してみる


石畳の床に、石の壁、鉄格子の壁と鍵のついた鉄格子の扉、そして硬いベッドと対呪術師用の手枷、そして私と同じベッドに対魔術師用の手枷を着けられてるクレ、反対側のベッドに寝ている対魔術師用の手枷を着けられたレジサと普通の手枷を着けられてるシルファがいた


国家反逆罪かなんかで捕まったのかなあ、にしても寝て達はいえクレを捕まえられるって、かなりの手練れ、もしくは気配を消す天才とかなのかな


まあとりあえず3人を起こさなきゃね


とりあえず3人を起こしてベッドに座って話し合いを始める


「3人は何か知ってたりする?」


「多分だけど第一王子派閥の人間じゃない?ここ、城の地下牢だし」


「見つけた方法は多分消去法でしょうね、手紙を送るたびに場所変えてたし、それで見つかって、あとを着けられたって感じじゃない?」


そうレジサが言い終わったタイミングで手前、私たち側からとても高貴な姿をした、水色の髪の男性が現れて言った


「さすが我が妹であり、表向きの王位継承権第二位、久しぶり、レジサ」


そう冷たい声で言ってきた


「なんの用?」


と睨んでレジサが返す


「ちょっと報告したいことがあっただけだ」


そういって巻かれた紙をレジサに投げて渡す


「お前らがぐっすり二日間眠っている間に、お前たち4人の死刑が確定した」


「本来ならいけないのだが、レジサ、今から貴族、そして家族の前で、全ては脅されてやったことだと言ってくれないか、お前は妹だ、死んでほしくない」

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