第20話作戦
それからしばらく話し合い、作戦が決まった、クレもしっかり発言してくれてよかった
作戦の中身はこう
プランA 話し合い
これは正直言って一番失敗する可能性が高いと思ってる、だけど多分これが一番平和的でもある、その作戦は説得、レジサとシルファの二人が第一王子派閥を、私とクレが武力組織を説得、つまり話し合いでの解決、もちろん最後には両方のトップがいる状態での話し合いもする、まあこれで止まるんだったらもうとっくに止まってそうだけど、そこそこの確率があるならやらなきゃね、それにこれくらいしか確実に血が流れない方法もなさそうだし
プランB 龍
この作戦は多分成功率高いと思う、というかこれでどうにか成功させないと地獄の選択肢しかなくなる、その作戦は武力組織が必要ということを示す、何日か前に切り札を使って何とか倒した龍の死骸をもとの状態に戻して、適当に呪いと魔法を合わせて作った魂を入れて操り、国を襲わせる
プランC 革命
この作戦は成功率不明だし、正直言ってこれはやらない前提で進めたいけど、プランBがうまく進んでもやらなきゃいけない可能性がある最悪の作戦、その作戦は名前からわかるように、私たち4人と数名の兵士で第一王子派閥を国家転覆未遂、売国行為で逮捕、最悪その場で殺害、それで空いた国王の席に王位継承権第一位のレジサに座ってもらう
という感じになった、正直言ってもっといい作戦とかもありそうなんだけど、まあ今はこれくらいしか思いつかないし、とりあえずこれで進めるしかなさそうだね、たのむからプランCだけは使わずに終わらせて頂戴
その後は4人で適当なものを食べて、寝室のぼろぼろなのにふかふかのベッドで寝て夜が明けるまで待つ
ここは、どこか見覚えがあるような
そう思いながら意識がはっきりしないまま、白い壁と赤い床、鉄格子のついた窓、最後の物さえなければ貴族の部屋のような場所を、自分の手足を拘束するふわふわのベッドから見渡す
ああ、ここは私の昔の部屋か、窓から見える外の明るさからしてもうすぐ
コンコンコンコンとノックする音が聞こえる
「入っていいわよ」
私がそういうとドアをゆっくり開けて、とんがった長い耳、腰まで伸びるきれいな金髪、そして見飽きた顔をしたエルフが入って来る
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます