第13話芸術の国
「では、荷物を出してもらってもよいでしょうか」
ととても優しそうな声で言い、テーブルを指しながら言ってきた
まあ変にごまかしたらめんどくさそうだし正直に遺物を出すか
「まあ、取り合えずこんな感じかな」
そう言って私が遺物のナイフ3本と水を入れた水筒、クレがナイフ1本、遺物の杖1本をテーブルの上に出した
ああ、せめてさやから抜けないようにするとかそんくらいにして、お願い、どうか没収だけは
「うん、通っていいぞ」
え?・・・今なんて?大丈夫かこの人、武器だよ、遺物の武器だよ、普通効果とか聞き出して没収、最低でも使用禁止が普通だよ、やばいよ
「おい、何やってる、武器をしっかり調べたり、もっとしっかり荷物検査しないとダメだろ」
と長年門番をやっていそうなおじさんが横から入ってきた
よかった、まともだ・・・・・・・・・まって何もよくない、厳しく調べられたら終わる、特に収納魔法の中とかやばい物しかない、どうしよう
「い、いえ、ですが、この前、ネク・アーティス第一王子が、トリスト・アーティス国王が、城門での荷物検査を今までよりもさらに軽く、手荷物を調べるのみ、内容を問う行為はよほどのことがないかぎり禁止、と決められたという伝言が」
それを聞くと、おじさんの門番が頭を抱えながら
「そ、そうだたったのか、わかった、すまなかった」
そう言って下がってしまった
何が起こってるのかわからないけど、とりあえず王族、貴族あたりがめちゃくちゃやってそうっていうのは分かったかも、はぁ、面倒ごとに巻き込まれないといいんだけど・・・とりあえず祈っとこ
そう思いながら王都の中に入る
城壁を見て予想してたけど、あちこち豪華な飾り付けだらけ、どこを見ても祭りのような景色、これが芸術の国・・・しかもしっかり見ると飾りが絵みたいに見えるようになってる、さすが芸術の国、そこらの飾りとは違う
しかも城壁の内側にはいろんなタイプの絵がビッシリ端から端まで描かれている、早く宿確保して観光を楽しみたいねぇ
「クレ、早く宿決めて観光しよう」
「ああ、私もこの国どう変わったのか見てみたい、早く宿を決めよう」
その後まるで海の上を歩いているように錯覚する道や、何人かの踊り子による舞台を見ながら、今私たちがチェックインを済ませた遺跡風宿までたどり着いた
「いやぁ、すごいねえ、色んな所に遺跡風宿を名乗ってるところがあるけど、これはレベルが違うねえ、素材は確実に普通の木やレンガ、それなのに見た目は遺跡と同じ特殊な建材にそっくり、遺跡風って言われなきゃ遺跡と間違えちゃうねこれ」
「こんなものが立っていたとはな、やはりこの国には驚かされる」
そうこの宿を楽しみ、観光に向かう
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