第10話全力、全開、最高火力

龍はとびかかってきた狼に尻尾を思いっきり当て、吹き飛ばし、狼を気絶させてしまった


「準備できた?ラナ」


「うん、できたよ、いつでもいける」


「それじゃあ、作戦開始」


そのクレの言葉を聞き、対大型龍用兵器、シヴァーを打つ


シヴァーからは一発の球がものすごい音とともに放たれ、龍の腹に直撃し、とてつもない爆発恩を立てる


龍を見ると、鱗は剥げ、肉はえぐれていた、その傷がだんだん埋まっていき、剥げた鱗も戻っていた


超再生持ちってことね、それであの狼との戦いで負った傷が一切見えなかったわけね


「どうする?クレ」


「しばらく耐えてくれ、ラナ、そしたら私があいつに最高火力をぶつけて一撃で仕留める、もしそれで無理だったら、その時は頼む」


「うん、任せて」


そういって太刀をさやから抜き、刀身を自分の身で隠すように構えながら、走って隠れていた茂みから抜け出し、龍に近づきまずは足に攻撃を入れる


カンッ


という音が鳴り弾かれた


この太刀が少しも通らない、この硬さだと足を切って時間を稼ぐのはむ・・・


上から降りてくる足を何とか走って避けた


あっぶない、あと少しで踏みつぶされるところだった、下の方にいても傷をつけられないどころか、踏みつぶされるだけねこれだと、そうなると上がろうかな


そう思い龍の足を駆け上がり、途中攻撃してきた手をぎりぎりで避けながら、あと少しで到着できるかと思った時、下から手が迫って来る


やばい、避けられない、盾を前に出して、いやそれだけじゃ耐えられない、それなら


そう考えていた時、龍の右手が目の前で弾け飛んだ


「待たせたね、準備完了、もう大丈夫だよ」


巨大な魔方陣を背にクレが茂みから出てきてそういった


「最高のタイミングだよ」


そう笑いながら言って、手や尻尾を避けながら龍からから離れてクレの近くまで行く


「全力、全開、最高火力」


そう言いながら杖を上に向けて


「バーーーーースト‼‼」


そう言いながら龍に杖を向けるように振り下ろし、魔方陣から巨大な黒色のビームを放つ


ビームは龍を突き抜け向こうに見える山までも突き抜ける


これならあいつも死んだはず


どうだ?


と胸の鼓動がうるさいほどなっている、早くあの龍が死んでいるという確証を得たい


そう思い砂埃が無くなるまで唾をのみ待っていると、そこには腹の部分の鱗以外が全て治っている龍がいた


・・・嘘でしょ、なんであれに耐えられるのよ!おかしいでしょ!


こうなったらやるしかないわね


「クレ、あれやるよ」


「うん、無理はしないでね」


「もちろん」

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