第8話デカすぎる龍
出発から二日後、今私たちは、紫色の木々と魔物化した狼たちに囲まれている、だけならまだいいのだが、防具を着けていないから一撃が致命傷になる可能性がある超やばめな状態である
はあ、あの時魔物に囲まれる前に、魔術の森から離れてたらなあ、はあ、まあとりあえず今装備してるものだけで戦うしかないね
そう思いながら二本の遺物のナイフを構える、右手にある一本はどれだけ乱暴に使っても絶対に壊れないナイフ、そして左手にあるもう一本は手に持っている武器すべてに像くらいなら一秒もかからず仕留められる毒を付与するというぶっ壊れ性能
まずはタイミングを待つ、魔物がしびれを切らすまで杖を持ちいつでも魔法を打てるよう準備しているクレと背中を合わせて待つ
後ろから何かが動く音、まあおそらく魔物が動く音がなり、そのすぐ後に魔法が当たった音がなると、魔物たちが一斉に飛びかかってきたところに、右手のナイフで左から右へ狼たちを切る、当たったやつらには一瞬で毒が回り飛びながら死亡、勢いがなくなり地面に落ちる、そしたら次は避けた二匹の頭を両手に持ったナイフで少し切り、毒を入れて、死亡
そのままクレの手伝いに、と思い後ろを向くと、氷が一匹に一つ、心臓か胸に的確に刺さった状態で倒れている魔物を後ろに、こちらをにやにやと笑いながら見ていた、ああ~、むかつく
「成長したな、ラナ、はじめはビビッて動くことすらできなかったのに、嬉しいよお母さん」
「それはどうもありがとう、お母さん」
そう適当に返す
「クレ、どうする?進む?それとm・・・」
「ラナ、全力で前に走って逃げるよ」
そう私の言葉を遮り、私の左手を引いてムーサ王国のある方向に走る、するとさっきまで私たちがいた場所に中型の火龍が落ちてきた
あれは、死ん・・・でる?つまり、中型とはいえ火龍を殺したやつがくる?
そう考えている間にさっき落ちてきた火龍の近くに、木々の三倍の高さに、木何十本分もある体をもつ巨大な、色から見ておそらく火龍が勢いよく、地面を大きく揺らしながら降りてきた
「全力で逃げないと死ぬよ」
そのクレの言葉を聞き、さらにスピードを上げて逃げる、見つかったら死ぬ、絶対死ぬ、なんであんな異常な大きさの龍がいるの、そもそもクレの話だとここら辺に龍はいないはず・・・ああ、それは数百年前の情報だった、そりゃ龍くらいすむかあ
・・・あんな大きい龍住むな・・・よ
・・・なんで目の前にいるの、君、さっきまで後ろにいたじゃん、なんで目の前に、しかもこっちを見てるの?
「クレ、あれ、使うよ?」
「いや、待って、まだ使わなくても大丈夫そう」
「えっ大丈夫ってなんで」
「見てたらわかる」
見てたらわかるって、特に何も起こらなさそ・・・いや、何か小さく早い足音がこっちに近づいてきてる?
すると龍に横からたいあたりをする、大型の龍種並みの大きさに、きれいな青と緑も毛を纏う狼が現れた
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます