第4話蛇退治
いやー、やっぱり栄えてるところの冒険者教会はすごいねえ、王都とかその周辺や冒険者業務に力入れてる街と比べたら小さいけど、舞踏会を開けるほどの広さはある、しかも二階建てでしかも二階には冒険者連盟会員なら自由に、それ以外の人もお金さえ払えば利用できるドリンクとポーションが出てくる、ドリンクバーという、遺物と魔法を組み合わせて作られた便利アイテムが大体設置されている
とそんなことはどうでもよくて、早く任務見に行かないと
受付近くにある掲示板を見て条件に合うよい任務をクレと一緒に探すが
うっっっわ、しょっぱ、そんな気はしてたけど、ここ結構平和なってるなあ、いやまあ平和なのはいいんだよ、いいんだけどさあ、それならそれで別の業務に手を出したり、派遣業務を取り入れたりしなきゃいけないじゃん
そういうことしないから朝から酒飲むようなことしか考えてないやひととか、残りの余生を過ごすのに十分な金が貯まっている老人とか、「他の腕が立つやつらは金のためにほかのところに行ったが、俺だけはここに残ってこの街にいつか訪れる危機に備えなければ」みたいなこと考えてる対して実力ない、もしくは自分がほかのところではよくて普通くらいだから自分に嘘ついてプライド守っているひとくらいしか残らないんだよ
「帰るよ、クレ」
そういうが何も帰ってこない、また何か変なの見つけたのかな
そう思いながら振り返るとそこには、長くとんがっている耳をぴくぴく動かして目を閉じて、音を聞くのに集中しているクレがいた
「ラナ、私たちが言った遺跡の方角、一般的な緊急時の基準、街中用(冒険者連盟の正面出入口から出て左を北するもの)で西から白色の巨大な蛇が来る、このままではこことぶつかる」
めんどくさいけど、仕方ない、頑張るか
「強さは?」
「私の魔法、千里眼で見た感じだと、強さは龍種並みだ」
「強さだけなのね」
「ああそうだ」
「それならあれを使わなくても勝てそうね、早く行きましょう」
そういって2人だけで街の西側に向かう
「クレ、蛇はどれくらいでここまで来る?」
「50秒くらいだ」
「オッケー、それなら十分準備できるね」
そう喋りながら魔法陣を描いたり、呪いに必要な道具を配置したり、普段装備してない遺物の防具を腕、脚、胸元、頭にのみ、軽くて丈夫でよい能力のついたものを着けて、さらに龍の鱗すらも剥がした遺物の大砲を組み立てて設置、魔力をクレが補充して、最後に、クレが魔法の発動準備、私が呪いの詠唱を始める
そのタイミングで蛇が木々を倒しながら森から出てきた
「君たち、そんなところで何をやってる、巨大な蛇が来ているのが見えないのか、逃げなさい」
そういいながら鐘のある方に「巨大な蛇が向かってきている」と叫んで伝えながら走っていった
衛兵も気づいたみたいね、できれば気づかれても騒ぎになる前に倒したかったんだけど、いや、そんなことはあとでいい、今は詠唱に集中しなきゃ
「朽ちて腐りて溶けて、むなしく終わるは孤独じゃ終われず、汝引きずり終わるが正と見つけたり」
そこまで言ったところで蛇が魔法により拘束されて祭壇の前で止まる
「地獄まで引きずりみつずれじゃ」
詠唱が終わると、蛇の腹の方からだんだんと白く綺麗な色がドブのような、腐った肉のような色へと変わっていき、3秒もしないうちに全身が腐り、完全に息の根を引き取った
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