上腕二頭筋の 回転木馬

上腕じょうわん二頭筋にとうきんの 回転木馬メリーゴーランド 

※回転木馬はそのまま「かいてんもくば」と読んでも可


【季語】

 ムキの句。もはや解説不要でしょう。


【筋肉解説】

「じょうわんにとうきんの かいてんもくば」と読めば、十七音。

「じょうわんにとうきんの メリーゴーランド」と読めば、十八音。

 どちらも意味的には全く同じで、声に出して読んでみても違和感がありません。破調だと言うところも同じです。

 夏井先生が「素人が破調に手を出すと大怪我をする」とおっしゃっていましたが、いいのです。だってうまくできなかったんだもん。


 それはさておき、この句は、

「お父さんが腕を曲げたところに、子供がわーっと嬉しそうにぶら下がります。そうしたらお父さんがゆっくりと回り始め、子供はそれが楽しくてきゃっきゃっと歓声を上げて喜びます。まるでメリーゴーランドを楽しんでいるかのように」

 そんな情景を詠んだ句でございます。

 回転木馬メリーゴーランドと書いてあるだけで、子供と、その笑顔までありありと浮かんでくるではありませんか。


 え?

 筋肉遊園地を訪れたら、回転木馬メリーゴーランドの乗り物が全部上腕二頭筋だった。そんな情景をんだんだろうって? 

 

 そっちの方が面白そうじゃないですか!



【長女の査定】 

38点 才能ナシ。

回転木馬でメリーゴーランドって読むところがちょっと無理です。

「だってうまくできなかったんだもん」じゃないよ。やめて。


【次女の査定】

65点 凡人

 説明を読んだら確かにと思いました。「だってうまくできなかったんだもん」って何だ。回転木馬って書いてメリーゴーランドって読むのはすごいと思いました。

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