夏真昼 タンクトップか ピチTか

夏真昼なつまひる タンクトップか ピチTティー


【季語】

 夏真昼……夏の季語。文字通り夏の暑い日の真昼を指します。つまり、めっちゃ暑いってことです。


【筋肉解説】

 季語の持つ力が強すぎて、読み手によって様々な「夏の真昼の光景」を思い出させてくれることでしょう。

 

 都会の真ん中で味わう夏の暑さ。

 太陽が燦々さんさんと照りつける田んぼの畦道。

 近くの境内から聞こえるセミの大合唱。

 夏休みの学校のプール帰り、真っ黒に日焼けした元気な子供達の姿。

 などなど。

 みなさんの「暑い夏」というのは、それぞれ違うもの。ですが、それでいいのです。

 

 そんなそれぞれの思い浮かべる夏の真昼に、マッチョは迷うのです。


「タンクトップを着るべきか、ピチTを着るべきか」

 と。


 おっと、その前に聞き慣れない言葉が出てきました。ピチT。

 ピーチティー(桃の紅茶)ではありません。

 ピチT。

 ピチピチのTシャツです。略してピチT。


 どちらを着ても、自身のマッチョアピールは可能です。しかし、今日この時この場所で、どちらを着ればいいのか。TPOに合わせたセットアップはどちらなのか。

 タンクトップだと肩から上腕の筋肉を強調することができる。

 ピチTだと大胸筋や腰回りの細さが浮き彫りになる。

 ああ、どっちも捨てがたい!


 そんなマッチョの贅沢な悩みを表現した一句となっております。さて、先生方の査定はいかがなものでしょうか。


【長女の査定】 

 47点 凡人

 マッチョじゃないのでちょっとわかりません。


【次女の査定】

 70点 才能あり

 多分誰もピチTをピーチティーとは勘違いしないと思います。

 だけど、俳句の意味はなんとなくわかったので70点にしました。

 これからも70点以上を取れるようにがんばってください!


【作者あと書き】

やっと、やっと次女から「才能あり」をもらいました。

♪───O(≧∇≦)O────♪

と思ったら、前作でも2回「才能あり」をもらっていました。長女から「才能あり」をもらうのが先か、まめいえの筋肉俳句が枯渇してしまうのが先か。

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