第4話ゲロが出る

「お~い、おきろ~、月~」


そう言いながら月を少しゆすると、ゆっくり瞼を上げ、起き上がり、伸びをしながらあくびをして、肌着の紐が右肩から落ちた後


「おはよ、いさぎ、今日は早く起きたわね、で、今何時?8時とか9時?」


と少し眠そうな声で聞いてくる


一度壁に掛けられた時計を見てみる


時計は9時を指していた


意外と早い時間に起きたな


「多分朝の9時」


「へえー、意外と早くに起きたのね」


そういってあくびをはさみ立ち上がり再び伸びをする


「私は床と机片付けたり、空気変えとくから、夏花起こすのたんだわよ」


「え~~」


と嫌そうなっ顔をしながら月のほうを見ると


「じゃあやること交換する?」


うっ


「喜んで起こさせていただきます」


そういって夏花を起こす準備をする


まずは美味しそうな匂いがする料理を出します、その中に誰かさんが作った料理を20%まで再現したものを、ペットに薬を混ぜたことがばれないように隠すみたいに入れて夏花の鼻の前に持っていく


するとあっという間もなく自分の敵日から先が食われる


いてぇ~、そう思いながら一瞬で手を生やし、袋を・・・準備するの忘れてた、あはは


そんな自分のミスに気づいている間に、今さっき月が掃除していた場所にソファーの上から虹色のキラキラ光る天の川をマーライオンのように出していた


あっ、終わった


「いさぎ?」


と後ろからとても低く冷たい声が聞えてきた、そう、今回使ったゲロロ剤の下となる料理作った、望月 月だった


「あはは」


と言いながらひきつった笑顔で振り返ると仏のような笑顔の中に般若のような怒り顔が感じられる月が立っていた


月は無言で俺の左頬を殴り首を斬り、頭を窓から外へ投げ飛ばされた


ああ、この後説教されるんだろうな、めんどくさいなあ


今回はどれにしようかなあ、頭を消してあっちに生やすか、それとも戻って体にくっつくか、こっちに体を生やすか


まあいいや頭消そ


周りに血とか肉骨が散らばらないように塵にして


「もう痛いじゃん、月」


「あんたなら全然痛くないでしょ」


「心がとても傷つくんだよ」


そう言いながら胸の真ん中あたりで服を握りしめる


「はい、はい、そうですね」


興味なさそうに返事をしながらソファーの方から周り、夏花のゲロを魔法で回収して、ゲロのついたものを分解してゲロを取り除き、新品のようにきれいにして、修復した


「ありがと」


「後で少し説教があるから、わかった?」


そういって圧をかけられる


「は、はい」


そう返してその場に固まる

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