禁忌の力

 ドラゴンの住む場所。それは山の頂上だった。

 二人の手つなぎはすでに解消されており、先程の奇襲も過去のものとなっている。

 しかし、辺りの警戒心は解かず、二人は並んで歩き、そして辿り着いた。

 草原は下よりは成長しておらず、辺りは意外にも殺風景だった。

 その光景に一番目に入るのは空洞だった。空洞は見上げるだけで疲れてしまうほど大きく、圧倒感に支配される。


「ここにドラゴンがいるんですね」


「依頼の内容を見ると……」


 念の為、ケアドは場所の確認を行う。依頼書に記された内容は、確かにこの場所を指していた。

 巨大な洞窟。知らなければ、ドラゴンの寝蔵とは思わないだろう。

 アリアは気合を入れるかの如く自分の手を合わせ、両手を組んで軽い体操を行っている。


「ドラゴンさんには悪いですが、お金になってもらいましょう!」


「よし、準備はいいな? 行くぞ」


 やる気満々の二人。準備もバッチリでドラゴンの一体なぞ瞬殺で終わるはずだった。

 しかし、ある出来事が二人の出鼻をくじく。

 ドラゴンがいるはずの寝蔵に、いるはずのない男が姿を表したのだ。


「ドラゴン? ここにはもういないぜ」


 勝ち誇った顔を浮かべながら、暗闇から這い寄る一人の男。それは昨日、アリアにあしらわれたギルドのリーダーだった。


「ギルドリーダー? どうしてこんな場所に……」


 ケアドは訝しげに、ギルドリーダーをにらみつける。それもそのはず、先程、アリアは彼が所属するギルドのメンバーに襲われたのだ。

 しかも、当たりどころが悪ければ死んでいた。その事実が、ケアドの感情を高ぶらせる要因になっていた。

 だが、当のアリアはギルドリーダーを見て何かを思い出したのか彼に向けて明るい声で話しかけていた。


「あの、ギルドリーダーさん! お伝えしたいことがあるんです」


「何だ?」


「昨日は申し訳ございません! あのような場で、あなたの品格を貶める行動を取ってしまいました!」


「……んだと?」


 ギルドリーダーの眉がピクリと動く。

 アリアの天然ぶりはまだまだ続く。


「私がバカでした。そうですよね、あーんな大勢ギルドの仲間たちがいらっしゃるあの場で一番偉いあなたを、私は力でねじ伏せようとしたんです。女、女ってバカにしてたあなたにはとってもお辛いご経験でしたでしょうに……。バカにしてた女にあんだけ恥をかかされてしまいましたもの……。だから、謝りますね。仕方のないことですけど。誠にごめんなさいでしたっ!」


「アリア……お前……煽ってないか?」


「え? 何のことですか?」


 ケアドのツッコミにきょとんとするアリア。

 有言実行は良いことだが、今の彼女は明らかに悪意があった。ケアドは少なくともそう感じた。

 それはギルドリーダーも同じだった。彼は明らかに怒りのボルテージを上げまくっていた。


「貴様……そこまで俺をコケにしたいか!?」


「焦げ? どういう意味ですの? 焼かれたい……とか?」


 彼女は天然が故、スラングは聞き慣れていないようだ。ケアドは少し話がややこしくなるだろうと感じて、彼女に先行してギルドリーダーと話すことを決めた。


「どうでもいいが、お前がここにいる理由を教えてもらおうか? 俺たちはな、殺されかけたんだよ。お前の部下にな」


「殺されかけた? それは部下がやったことだろう。俺のせいじゃない。責任を求めるならお門違いだぜ」


「仮にもアンタはここの国のギルドリーダーだろうが。少しは自覚ってもんをだな――」


「持ってるさ」


「何?」


 ギルドリーダーが懐より取り出したのは、怪しく光る鉱石だった。

 それは昨日の深夜、老人から送られた物だった。


「俺は強くないとダメだ。だから、こうして力を手に入れた」


 その鉱石を見せびらかすように、高く上げる。

 それで表情を変えたのは、アリアだった。彼女はその鉱石の意味を知っている。

 だからこそ、先程までの表情から血相を変えてギルドリーダーを糾弾し始めた。


「――止めなさい! その力はあなたには手に余るものです! 一体そんな石どこから……!?」


「それをお前が言うのか? 楽に力を手に入れ、ギルドを荒らし、あわよくば世界を破滅に導こうとする魔女が……!」


「荒らす? 世界を破滅に? どういうことですか?」


 ギルドリーダーの言っている意味が一つも理解できない。

 アリアは明らかに変人を見る目つきでギルドリーダーを注視している。


「別の国で殺人を繰り返しているのも、こっちは掴んでんだ。この国のギルドを壊させはしない。……俺は、この力でお前を殺す」


 殺人。その言葉にケアドは反応する。しかし、その反応は軽微でアリアに気づかれることはなかった。

 ギルドリーダーもその情報を仕入れていたのか。だが何故だ? ギルドリーダーはこの国に縛り付けられているはずだ。他国の情報など入るわけが……。

 そこまで考えたが、優先すべきは情報の整理ではないとケアドは感じた。

 この場の異様な雰囲気は、何か恐ろしいことが始まってしまう前触れのようだと肌が感じているのだ。

 依然として焦りを顕にするアリアに対して、ギルドリーダーは見下すように暴言を投げかけていく。


「お前には『呪い』らしいな? だが、俺にとっては『希望』だ。俺はこの力を使いこなしている。さっきドラゴンを瞬殺できたんだからな」


「それは……まだ体が『持ち堪えている』だけです。すぐに取り外せたのも、まだ影響が少ないからです。今すぐ手放せば間に合います……! だから――」


「それはできねぇ相談だな!!」


 男の目が険しくなる。それと同時に、男は自分の右手に鉱石を突き刺した。

 痛みだろうか。男の辛く苦しいうめき声が辺りに反響していく。

 右手からは血液が流出し、地面を赤く染めている。大量の出血だというのに、男の顔は一向に青くなることがない。


「どういうことだ……? あれだけの血、普通は死ぬはずだろ」


 アリアの回答を待つ暇もなく、男の右手は完全に鉱石と一体化した。

 彼の右手は鉱石でできたガントレットに包まれている。黒と濃い茶色の二色で彩られたそのガントレットは、男の手よりも巨大で威圧感がある。

 それが男にとっては魅力的に見えたようで、うっとりとしながら自分のガントレットを見つめていた。

 その姿を、アリアは直視したくなかった。しかし、それは自分に対しての『逃げ』である。だからこそ、彼女は真っ直ぐ前を見て男と向き合うことにした。


「もう……手遅れですよ」


「だったら何だ? 現に俺は使いこなしている。今から見せてやるよ……正義の力ってのをな!」


 男は右手をかざして力任せに振り回す。

 その瞬間、右手から岩の飛礫がアリアに向かって飛散していった。

 飛礫は鋭利で、刃物のように殺傷能力がある。一つ一つは小さく、避けても『致命傷』は逃れる程度だった。

 対抗して魔術本を左手に持ったアリアだが、飛礫のスピードが遥かに勝っていた。


「――くっ!!」


 アリアは無残にも、全ての飛礫に被弾してしまった。

 そして、魔術本も地面に落としてしまう。


「アリア!」


「ハハハッ! どうだ!? 俺の力は! お前とは違う、努力の味がするだろう!?」


 腕を出して顔だけは傷を免れたものの、数百もの小さな岩がアリアの体に突き刺さっている。そのどれもから大量の血液が失われてしまっていく。

 がっくりとうなだれたアリア。彼女はそのまま地面に膝をついてしまった。

 すぐに駆け寄るケアド。彼女に肩を貸し、必死に正気を保つよう呼びかけている。


「おい! しっかりしろ!」


「無駄だ。その女はもう助からねえよ」


「貴様……!」


 ケアドの介護に、ギルドリーダーは嘲笑しつつ見下す。

 ケアドはギルドリーダーに対して戦いを挑みたかった。しかし、今の力を見せつけられては、今の自分の技量ではどうすることもできない。

 無謀に挑んで死んでしまっては意味がない。悔しいが、ケアドが出来ることは目の前の女性を介抱することだけだった。


「……ケアドは、逃げて下さい……」


「何言ってんだよアリア……」


 肩で息をするアリアは、ケアドに逃げろと伝える。

 理性的に見れば正しい選択ではあると、ケアドは思った。ギルドリーダーの狙いはアリアのみ。自分に対しては攻撃をしてこない。

 そういえば、山の中腹で出会ったギルドの人間もそうだった。全てはアリアを亡き者にするため……。

 だが、本能がそれを全て否定する。目の前のアリアを放って、逃げることはケアドはできない。


「これでお終いだ! 死ねっ! アリアッ!!」


「――逃げてっ」


 介抱するケアドを突き放すアリア。

 ケアドは意外にも力強い彼女に押される形で、彼女から離れてしまう。

 同時にケアドの目に映るのは、彼女の腹部に突き刺さる巨大な岩の杭。そして、生きることを止めた彼女の生気のない表情だった。


「う……嘘だろ……?」


 ケアドはこの目で見た。アリアの生命が終わる時を。

 勝利を確信し、ギルドリーダーは高らかに欲望が成就された声を上げた。


「これが俺の力だ! やったぞ爺さん! 俺は世界を救った! 救世主になったんだ!」


「――何が救世主だよ」


 地面の土を握りしめることしかできないケアド。目の前の相手には敵わない。

 しかし、それでも、彼は反抗の意思だけは示したいと思った。例えギルドリーダーに殺されたとしても、彼女が死んでしまったことに対する怒りは収まりそうにもない。


「アリアを殺しておいて……救世主だと?」


「お前は知らないようだな。そこの女は別の国で殺しをやってたんだ」


「知ってるさ」


 立ち上がるケアド。武器を持ちながら、彼はギルドリーダーをにらみつける。

 彼の精一杯の強気も、今のギルドリーダーには小鹿のように見えてしまい、滑稽に写っていた。


「なら何故その女と行動していた?」


「最初は利用するつもりだった……けどな、一緒に居て気がついた。アリアは理由もなく人殺しをするような奴じゃない」


「何を根拠にそんなことを……」


「……ふっ。お前には分からんだろうな」


 ケアドは疑問を持ったギルドリーダーを嘲笑する。

 ケアドにしか見せない表情を、アリアは見せていた。それを見ていないギルドリーダーはアリアの魅力に気づかない。

 だからこそ、ケアドは根拠を述べることなく、ただバカにして笑うだけにとどめていた。

 その方がギルドリーダーに勝った気分にもなれたのだ。些細だが、彼の少なからずの抵抗だった。


「これから一生俺の下で働く覚悟があるなら、今は殺さないでおいてやる」


 奴隷という選択肢で、ケアドに手を差し伸べるギルドリーダー。

 だが、ケアドはその手を簡単に払いのける。


「いらないな。そんな救済は」


「何?」


「お前に抵抗する。……ここで死ぬことになっても」


 ただ一つ、心残りがあるとすれば、自分自身の妹だった。

 ケアドは、心の中で謝罪の言葉を述べていた。だが、こうなってしまうことは重々承知ではあった。妹から離れた瞬間、死別するかもしれない。

 その恐怖感はすでに村に置いてきたはず。ケアドは運命を受け入れ、そして精一杯の抵抗を選択した。


「じゃあ、死ぬしかないよな?」


「お前の頬に一生モノの傷を付けるまでは死ねないな」


「戯言を言う……」


 力を開放するため、ギルドリーダーは右手に力を込めていく。

 集まっていく魔法の力。彼の右手の周辺には、魔法で生成された石のつぶてが散乱している。

 そのどれもが意思を持っているように、好き勝手に周辺を飛び回っていた。

 俺はこれから、あの石に殺されるのか。ケアドは達観しながらも、ギルドリーダーの出方を伺っている。

 だが、一瞬、ギルドリーダーの顔が歪んだ。


「――っ!?」


 突然、ギルドリーダーの右手がうねるように姿形を変えていく。

 ガントレットに覆われた手ではあるが、そのガントレットそのものが、形状を変化させつつ、大きくなっていく。

 ギルドリーダーは左手で右手首を抑え、必死に堪らえようとするが、暴走する右手は彼の意思に反して行動を始めていく。


「な、何だこれは!」


「『持ち堪えていた』右手が限界を迎えたのか……?」


「そ、そんな!」


 ギルドリーダーは絶望に満ちた表情でケアドを見つめる。助けてほしい。そう言いたいギルドリーダーではあるが、先ほどアリアを殺害してしまったこともあり、心の中で壁を作ってしまっていた。

 右手のガントレットは大きさを変えて、右腕を飲み込む。そうして、何の対策もできない内に、ギルドリーダーの半身は岩と鉱石混じりの不可解な体となってしまった。


「が……があぁぁぁ……」


 言葉もすでに明朗に話せないほど侵されてしまったのだろう。ギルドリーダーの視点は上の空を向き、口は虚ろを求めてだらしなく開かれ、左腕も意識をなくしてしまっていた。

 異常すぎる。ケアドはギルドリーダーが人間として死んでいく様を見ていることしかできない。下手に手を出せば、自分も巻き込まれる可能性だってある。そして、ギルドリーダーをそこまでして救いたい理由はない。だから、傍観を決め込むこととした。


「あ゛……ア゛……」


 倒れようとしたギルドリーダーの体を暴走するガントレットが抑える。いや、束縛している。彼の足はすでに地面と融合し、体は所々に皮膚を突き破る岩と皮膚に混じり合っている赤い鉱石が鈍く光っている。


「どんな化け物よりも恐ろしいな……やっぱり」


 今、ケアドの目に映っているのは、ギルドリーダーだった歪な岩と鉱石の融合体である。

 古代人が作った意味不明のモニュメントであると説明しても納得するかもしれない、その気味の悪く、法則性がなく成長した岩。そして、ギルドリーダーの養分を吸って発達した鉱石。

 そして不気味なのは、その物体が動き出したことだった。

 当然身構えるケアド。本来なら、その物体に集中するべきだった。しかし、彼の横から、とんでもない声が聞こえてきたのだ。


「……ケ……ケアド」


「――!? まさか!」


 ケアドが声の主を確かめるべく視線を送る。

 すると、そこには鋭い岩に貫かれて死んだはずのアリアが、意識を取り戻していた。

 意識ははっきりしているようで、肩で呼吸もせず、いつも通りの彼女である。

 彼女は右手で岩を引き抜くと、地面に乱雑に捨て去る。空洞ができている腹部はその瞬間から修復を始め、元通りになっていく。それから彼女は、ゆっくりと立ち上がって歪なる物体を見た。


「あれが、元ギルドリーダーですか……」


「アリア! どうして君が!」


「話は後で。今は、目の前の驚異を何とかしなければいけません」


「……分かった。後でちゃんと説明してくれよ」


 アリアは真剣な表情で頷き、笑顔を見せた。


「もちろんです。ケアドには……私を知ってほしいから」


 鉱石をすり潰したような耳障りな音が、元ギルドリーダーの新しい声帯だった。

 ずりずりと地面を引きずりながらも、高速で接近してくる物体。


「――ケアドは下がってて下さい。私がカタをつけます」


 目の前で目まぐるしく展開が変わる現実。この異常事態に、ケアドはアリアに任せるしかないと感じた。

 だから、彼はアリアの言うことを信じて、後ろへと下がったのだった。

 アリアは安心しつつ、眼前の敵に集中する。彼女の右手が赤く光っていく。


 後ろに下がって始めて、ケアドはアリアが『魔術本』を持っていないことに気がついた。


「アリア! 本が……!」


「大丈夫です。魔術本はあくまでカモフラージュ。私の本当の力……お見せします」


 彼女がそう言うと、右手にとてつもなく明るい光がまばゆく。その光が消えると、彼女の右手にはガントレットが装着されていた。赤と黒で彩られたガントレットは、彼女に一種のアクセントを付け加えることに成功し、更に魅力を増している。

 華奢な彼女の体にしては大きすぎる右手の拘束具。

 そう、ギルドリーダーが持っていた力。それはアリアにも存在していた。アリアはガントレットに不快感を見せつつ、敵と向き合う。


「はっ!」


 跳躍。アリアはまず高く飛び上がって物体との距離を開ける。物体は自らを構成する岩を破壊しながら再生し、人間でいう体を反らす行動を取った。

 アリアの攻撃に呪文は不要だった。彼女は右手に纏った炎を勢いよく物体にぶつける。

 空気という食事を掻き込みながら成長する炎は、あっという間に物体を包み込んだ。


「まだです……限界まで温度を上げます……!」


 アリアが力を込めると、炎はより高い温度へなっていく。

 その温度は、物体の周りの地面が溶け出すほどの規模になっている。当然、物体の体である岩や鉱石も例外ではない。岩と鉱石がギルドリーダーの体から剥がれていく。

 ギルドリーダーが姿を表した瞬間、ギルドリーダーの体は肉から骨へと火葬されてしまったが、彼が嵌めていた右手のガントレットは未だに健在である。


「くっ……! あれさえ壊れてしまえば……!」


 最後の勢いとでも言うように、アリアが声を発する。

 彼女の意思に応えたのか、炎はガントレット目掛けてその全てを無に帰す力をぶち当てた。

 すでにギルドリーダーの意思はない。ガントレットは物体としての役割を保てず、崩壊し、バラバラになった破片は溶解し、消滅してしまった。


「――よし!」


 ガントレットの消滅を確認したアリアはすぐに炎をかき消す。

 右手を振り回すだけで、彼女の右手から発せられた炎は跡形もなく消え去ったのだった。

 炎が当てられた中心地に着地し、全てが消え去ったことを再度確認するアリア。

 それから、後ろで待機していたケアドに向かって疲労感のある微笑みを送ったのだった。


「これで大丈夫です。私の力で何とかなりました」


「……凄い力だな。ギルドリーダーよりも使いこなしているのか……?」


「えへへ……それを色々と語りたいのれすが、さすがに……これほどのちからを……つかうと――」


 目の焦点が合わなくなっていくアリア。まぶたを重そうに、しかし必死に抵抗しているが、眠気というものには逆らえず、アリアは地面に倒れてしまう。


「アリア!」


 アリアに近寄るケアド。彼女を抱き起こして心臓の音を確認し、死んだわけではないと安堵する。

 彼女の完全に安心しきった寝顔。さっきまで異様な物体と戦いを繰り広げていた顔とは思えず、ケアドは笑ってしまう。


「まったく……」


 ここからは自分の仕事だ。ケアドはそう考えて、アリアを背負う。

 ドラゴンの調査もしたいが、恐らくギルドリーダーが殺したのは本当なのだろう。

 今は撤退し、もう一度挑戦した方がいい。

 そう判断したケアドは、眠りこけるアリアをおぶって山を降りることにしたのだった。

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