第4話【どうしてそうなった】

チュンチュン...

もう朝なのか、鳥のさえずりが聞こえてくる。

そんなとき、望夢は顔に妙な感覚を感じていた。

ムニュ...

望夢「んん...」

望夢(な...何この感触...柔らかくて...ちょっと...)

その正体が気になった望夢ばそれに手を触れてみる。すると

ーんっ//ー

そんな艶めかしい声が聞こえてくる。望夢はそれを聞いて、察してしまった。

望夢(待て。この柔らかいものにこの声。そして昨日は添い寝をした。つまり...)

望夢はそこから動かず、瞼を開く。そしてやはりそこにあったものは...

望夢(やっぱりかぁぁぁあ...だよね。分かってたよ。このボリュームにこの柔らかさは想像がついたよ...桃華の...お...お...お...胸だってのは!)

望夢は慌てるも、桃華を起こさないようにゆっくりと起き上がり、部屋を出る。

望夢「シャワーでも浴びに行くか」



桃華「...緊張しなかったのかな?」

望夢が部屋を出た後、桃華は小さくそう言う。

そして桃華は布団を抱えてモゾモゾとし、顔を赤くし、呟く。

桃華「はぁ...望夢...望夢...!もっと意識してほしかった...」

そんなことをしていると理性を取り戻したのか、桃華は唐突に部屋を出るのであった。



望夢「あぁ〜朝のシャワーはいいわぁ〜」

そう言って望夢は浴室を出て、脱衣所に戻り、身体を拭く。すると

ガララララララ...

桃華「...あ」

望夢「...え?」

桃華「おっk」

望夢「だまらっしゃい!あと見んな!!」

脱衣所に桃華が入ってきてしまったのだ。そして

桃華「もっと貴方を意識させてあげる。もう一回お風呂よ!」

望夢「ちょっと待って!?流石にそれは!?」

ヌギヌギ

ーあああああああああああ!?ー

この後どうなったかというのは、言うまでもない。



そんな慌ただしい朝では会ったが、朝食の時間となった。すると桃華が突然こんなことを言う。

桃華「あ、あたしのお父さん、スーパーの抽選で1等賞とったみたいで、温泉旅行のチケットもらえたんだって」

望夢「お義父さん幸運だもんな〜すごいよな」

桃華「そのチケットなんだけど私たちに譲るって」

望夢「ほうほう...ってはぁ!?なんで!?」

桃華「仕事で忙しいからだって。しかもペアチケットだからね、お母さんとの都合もなかなか合わないし」

望夢「そうなんだ。有給取ってでも行けばよかったのに」

桃華「まあもらったものはちゃんと使おう♪楽しみだな〜」

望夢「まあそうだね。いつ行くの?」

桃華「3日後だよ」

望夢「はやくね??」

そんなこんなで温泉旅行行きが決まったわけだが、この温泉旅行が大変なものとなるとは、2人はまだ知る由もなかったのだった...

次回に続く!

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