第17話強張る恋人

ティーンエイジャ―の僕。


19歳


 ロマンスのスキル不足?


明花が、大学の後輩だった生牡蠣加津夫(なまがきかつお)に会うまでは・・。


「キスしたから直ぐに結婚という訳に行かないわ?タクトくんはそこのとこ、どう思っているの?」


結婚?未踏の領域だ。

 答えに詰まって横断歩道を歩きながらベージュのダウンベストの肩を抱いた。


 以前なら・・・、頭を擡げて来たのに。

右肩が強張っている・・・。

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