第26話 見えないとこで (グラノス視点)


 朝、物音が下の部屋から聞こえたことで、目を覚ました。

 どうやら、家に誰かが入ってきたようだ。


 横で寝ているクレインを起こさないようにして、部屋から出ると、森の魔女のようなローブの老婆が1階から上がってきたところだった。


「おや。誰だい?」

「おっ、あんたがお師匠さんか! クレインの兄でグラノスという。昨日、この町に来て、泊らせてもらってる」

「そうかい……あの子、そんなこと何にも言ってなかったがねぇ…………で、あんたは何者だい?」


 兄と名乗ったことに納得していないようだ。こちらをぎらりと睨んでくる。

 なるほど。嘘は通じ無さそうだ……が、どこまで知っているのかわからん……。まあ、悪い印象を持たれるわけにもいかないから、素直に白状しておこう。


「そうだな……。まあ、そうするってことになったんだ、昨日から。クレインが薬師になると村から飛び出し、俺らは追ってきたという設定だ。一応、了承得てるぜ?」

「……最近は町が賑やかでね。ばばぁの耳にも入るくらい煩いさね。関係はあるのかい?」

「ある。……だが、クレインを関係無いことにするために周囲は動いているようだ」

「ふん……あんまり信用するんじゃないよ。冒険者ギルド長は腹黒狸と思って接しておきな。その上は妖怪さね」


 なるほど。

 それなりに情報は入ってるな。

 

 クレインが冒険者ギルドと結んでいることを知っている。その情報を得ている上で、忠告するということか。


「ははっ、忠告痛み入る。だが、今のところは庇護下に入るしか無さそうでな。今後はわからないが」

「……あんたは今後どうするんだい?」

「そうだな……クレインの希望による。必要なら俺は町を離れるさ。寄生するつもりはない、あの子の望みを叶えてやるのは兄の役目だろ?」

「覚悟はあるのかい?」

「あるさ。……命の恩人に恩を返す。そのためなら何でもやる。兄妹であることであいつを守れるなら、それでいい。まあ、冒険者になって、妹のために必要なもんを取ってくるってのも、乙なものだろう?」

「ふん、ガキのくせにわかってるじゃないか。いいよ、気に入った。クレインの兄というなら、私にとっても弟子の身内だよ。グラノス……グラ坊でいいさね。何かあればいいな。弟子たちを利用しようってなら、こっちも対応するさ」

「ああ。お師匠さん……調合を習うのはお昼からって聞いてたが、早くないか?」

「無理ばかりする弟子が朝から調合してたら、説教するつもりだったんだよ」


 なるほど。

 しかし、迫力のある婆様だな。自分の言葉に責任を持て、といったところか? 下手な嘘は通じなそうだな。


 そして……クレインが無理をしているのは、お師匠さんにもばれていると。

 まあ、昨日の様子だと、叱られても仕方ないかもしれんな。

 俺らが無理をさせたとはいえ、付与だけで終わりにすればいいのに、夜中まで調合してたわけだ。ここは密告して、叱ってもらおう。


「あ~深夜2時まで作業してたぞ。寝たのは3時過ぎだな」

「そうかい……まあ、起きてきたら説教だね」

「一応、俺らのせいでもあるんでな。お手柔らかに頼む」

「俺ら、かい?」

「もう一人、幼馴染が……まだ、寝てる。疲れてるみたいだから、起きたら挨拶させるよ」

「そうかい……まあ、起きてくるまで本でも読ませてもらってるさね」

「あ、お茶はどうだい? いま、お湯を沸かしたところなんだが」

「いいねぇ。いただくよ」


 ナーガが起きてきて、お師匠さんに挨拶をしたが、会話はあまり進んでいなかった。俺が聞いていない方がいいだろうとキッチンで朝飯用に、肉と卵を焼いて、パンに挟んで持ってくるとすでに二人とも会話していなかった。


 ナーガが食べ終えてしばらくすると、ぐ~とおおきなお腹の虫が鳴くのが聞こえた。

 音の方を見ると、クレインが寝起き姿でドアを開けたところだった。


「おう、おはよう。よく眠れたみたいだな」

「おはよう。お邪魔しているよ、ひよっこ」


 まだ、寝ぼけているクレインに苦笑して、クレインのために焼いておいた肉と卵とパンを取りに行く。

 

「え? 師匠……もうそんな時間ですか?」

「まだ、10時半くらいさね。器具もそろってるんだ、こっちで教えたほうが効率がいい。ついでに私は本も読めるさね」

「えっと、じゃあ、今日使うための魔石とか百々草、急いで取ってきます。昨日の夜、ようやく大量生産できるようになったので、つい遅くまで作業してしまって……魔石も百々草もすっからかんで」

「そうかい。とりあえず、顔でも洗って席におつき。焦らんでも魔石くらいは用意してやるよ。それに百々草以外での調合も練習したほうがいいさね」


 魔石か。

 そういえば、大量に使っていた。俺らが狩った量の10倍以上使っていたか。


 ナーガをちらりと見ると頷いたので、この後、魔物退治に行こうと決める。別にクエストを受注していなくても、魔物を狩る分には問題がない。クエストを受注していた方が追加の金があるだけだ。金も大事だが、まずは魔石を集めて返す必要がある。



「いえ。師匠はここでゆっくりしていてください。あ、お茶入れますね~」

「お茶ならすでにもらってるよ」

「クレイン。君も座れ。昨日の肉と卵を焼いてある。買い置きのパンと一緒に食べるといい」


 空いている席に皿を置くと、ぐ~と再びクレインのお腹が鳴った。だいぶ腹が減っているらしい。

 そういえば、昨日……俺らは登録の後に夜飯を食べたが、クレインは食べていなかったな。



「ふっ、腹の方が素直に返事をするな」

「むぅ……いただきます」


 食事していなかったことをお師匠さんにばれると俺らも怒られそうだ。

 次からはきちんと食事をさせるようにしないとだな。


「師匠?」

「ああ、何でもないよ。頬にパンくずを付けて、美味しそうに食べるなと観察していただけさね」

「あ、あははっ……お腹空いていたみたいで」

「まだ、成長期だろう。たくさん食べておきな」


 ナーガも食べたそうにしているので、おかわりを作ってやると、二人してもぐもぐと美味しそうに食べている。

 肉は鳥や兎や猪肉が沢山あるが、パンは買ってこないと在庫が無くなりそうだ。

 金をなんとか用意して、食料も買ってこないとだな。


「おかわり、いるかい?」

「ん……大丈夫。師匠、ちょっと魔石を取りに行ってきますね」

「もう行くのかい。そうさね……外でヤコッコがいたら狩ってきな。調合・錬金だけでなく、<クラフト>が出来るように練習するよ。あとは手の平サイズの石もあれば拾ってきな」

「わかりました~。あ、兄と兄の友人のことは気にしないでゆっくりしてください」

「おいおい、君、酷くないか」

「酷くないです。師匠のが大事ですから!」

「まったく、寝坊介な君のために、朝食を用意しておいたんだがな」

「それは、感謝してるけど…………」



 クレインは食べ終わると慌ただしく準備をして、出掛けて行ってしまった。ナーガも着替えた後、武器を持って出掛けたので、ばらばらで狩りに行くことになりそうだ。

 使った食器を洗いながら、お師匠さんと二人きりになったので、もう一度お茶をいれる。


「慌ただしい子らだね」

「ははっ、すまんな」

「だけど、あんた達のおかげで、少し、肩の力が抜けたみたいだね。ありがたいね」

「ああ……わかるのかい?」

「あんた達より長いこと生きてるんだよ。無理して、カラ元気でいることくらいわかるさね……教えた調合をSPが無くなるまで……無くなっても続けようとするからね。何かしてないと落ち着かないようだから、錬金のレシピを渡したが……やっぱり心配でね。朝から調合でもしてるんなら止めようと思ったんだが……いい表情をしてたからね。説教は勘弁してやるさ」

「昨日の夜、話をしてな……少しは力が抜けたらしいな。まあ、昨日はちゃんと泣けていた。感情を吐き出せるなら心配ないだろう」

「そうかいそうかい。そいつはよかった」



 安心したように笑うお師匠さんは、クレインのことを心配しているのは間違いがなかった。

 昨日のおっさんといい、お師匠さんといい、クレインは悪くない人間関係を作れているらしいな。頭のいい子だしな、立ち回りも上手くやっているようだ。


「さてと……じゃあ、俺も狩りに行くかね」

「あんたも冒険者かい」

「まあ、他にできることもないしな。魔石をありったけ使わせたのも俺らだし、詫びにきちんと狩ってくる」

「ああ。行っといで。男は多少無理して傷を作ってもいいさ、気張りな」

「おう」


 お師匠さんに見送られ、東門へ向かう。ちょうどナーガが出ていくのを確認し、冒険者ギルドに向かう。

 昨日の続きをあのおっさんとしておかないといけないからな。


「おう。遅かったな」

「すまんな。俺が一番早く起きたんだけどな……食べさせた後も、あいつらさっさと出掛けちまって後始末があってな」

「そうか。じゃあ、こっちだ」


 おっさんが待っていた。俺が来た途端に腰を上げて、奥の部屋に連れていかれた。

 昨日の部屋より狭いが、上等なソファーが置かれてる。というか、ギルド長の執務室か何かだろう? 調度品など、それなりに高級そうだ。


「それで、俺だけ呼び出したのは何でだ?」

「お前も聞きたいことがあるだろ? あの子がいると言いにくいこともあると思ってな」

「俺らや異邦人の取扱いが決まったなら教えて欲しいが、他に聞きたいことがあるわけじゃないな」

「そうか。だがな、お前とナーガ、クレインは異邦人ではないって言わなかったか?」

「すまんすまん。気を付けよう。で、俺らもクレインと同じでいいって決まったのか?」

「ああ。俺が組んでいた冒険者の子どもだ。お前ら兄妹は俺が後見ってことになるな。悪さするなよ?」


 一晩で許可を出した……か。このおっさん、ギルド長の信頼が厚いのか?


 ナーガについては、幼馴染ってことにしか出来ないからな。流石に、容姿が似ていない。とは言え、門番に誤魔化すためにその場で考えた設定が大きくなっている。本人の意思もそのうち確認しておかないと、流されてるだけだとマズイからな。



「いつから決まってたんだ?」

「元々、あいつとクレインは容姿が似ていたんでな。俺がパメラばあさんをクレインに紹介した時から、そうする予定で段取りを組んでいた。なんつーか、俺としてもほっとけないんでな」

「この顔が似てるのかい?」

「ああ、お前も似てるな。性格も見た目はクレインのが似ているが……。お前ら3人は、俺を頼って町に来たことにしておいた方が理由付けもできる。死んだあいつや女には俺が死んだ後にでも詫びておく」

「そこまで用意されるのも怖いんだがな」


 このおっさんの意思だけで、保護されているとなると、話が変わるんじゃないか?ギルド長ともう一人に、このおっさんは入っていないはずだ。

 きちんと聞いておくべきだったな。レオニスというおっさん、クレインから聞いていなかった。



「だろうな。だが……俺にとっては、死んだ仲間に似た……もし、子どもがいればそれくらいの歳だ……お前らを放置はできない。そして、ギルド……さらに、この国では、パメラばあさんの弟子ってのは、価値がある。このまま保護をしておきたいだけの価値がな」

「国、ねぇ……そこまで目を付けられてるのか?」

「いや、まだだな。だが、そうなっても可怪しくないくらいの天才薬師の40年ぶりの弟子だ。ばあさんの歳を考えれば最初で最後の弟子になるだろう」

「最初?」

「ああ。以前の弟子はレシピを受け継ぐ前に破門になってるはずだ」

「……政治的にも、大事か。本人はわかってるのか?」

「まだ、その重さはわかってないだろうな」


 調合が大事にされてるのではなく、お師匠さんの弟子か。

 まあ、本人も聡いからそのうち気づくだろう。俺から伝えるほどでもないな。


 まあ、俺らも契約で保護されることは後で話しておこう。


「それと……異邦人についてだが、この町で、異邦人がやらかしたことは知っているか?」

「回復系の薬の材料をダメにしたって奴か?」

「それだけじゃない。最初に町に入った奴らは、牢屋を脱獄。捕まえようとした相手を殺し、逃亡……その後、再度捕まえて秘密裏に処刑。ステータス表示のときに言った、警戒していた女は、聖女を名乗り、奇跡を起こすといって、教会の前でパフォーマンスを行い、教会ともめ事を起こした上、領主の館にて丁重に取り扱っているがわがまま三昧。冒険者登録した奴の中には、冒険者同士の言い合いで、キレて相手を殺した奴もいる。薬の材料の件は、東の森にて、セージの葉を7割近くを数か月、採取不可能にするという大惨事。数日間で問題を山ほど起こしている。他の町での情報も集めているが、この町に限った話じゃないそうだ」

「…………それで、よく俺らを保護する気になったな」


 クレインから聞いた以上にやらかしてる。

 まあ、不思議なことではないが……集団のときから、何故か知らんが自分を上に見て、従わせようとする奴らばかりだった。好戦的なのか……妙に話が通じない。この世界で上手くやっていく気があるとは思えなかった。


「問題を起こす奴はいらん。だがな、問題が無いなら手元に置いておきたいという考えもある。言っただろ? この世界の基準があると。お前の価値、ナーガの価値は高い。お前らの希少価値の高いスキルを敵にまわしたくないんだ」

「なぜ、ユニークスキルを知っている? やはり登録の時、仕組みがあったのか?」

「アーティファクトは触れることで対象の情報が全部わかる。だがな、触れない状態であっても限られた情報を読み取ることは不可能ではない。まあ、術者に負担がかかる上、できる奴も限られるがな。お前らに開示要求した時点で、ユニークスキルは調べていた」


 まあ、妥当だな。

 あの時点で、俺にはおっさんが付いていた。観察されていたということだ。


 クレインもユニークスキルは把握されてるようなことを言っていたからな。

 お互いに情報をしっかりとやり取りしているのか?


「……気分がいいものじゃないな。こっちでは勝手に調べるのは、失礼じゃないのか?」

「まあ、許される行為ではない……。だが、こっちも事情がある。野盗が町を襲うというケースだってある。相手方の戦力分析は必要だ」

「ああ……それを言われるとな……区別なんぞできんか」


 野盗ね。

 実際に集団の連中は、町に入れないことに苛立ち、我慢できずに町を襲う計画立て始めていたのは……言わない方が良さそうだ。俺らまで危険人物となるのは困るからな。


「…………そういや、町に入らなかった異邦人はどうしてるんだ?」

「ん? お前とナーガ以外は、さっさと提示したぞ?」

「いや……一人だけ、俺らの集団にきて、話を聞いた後すぐに立ち去った奴がいたんだが……黒髪の長髪・紫瞳の男」

「……いや、俺は確認してないな。いたのか?」

「おう……俺は話をしていないんだが、どうも気になってな」


 鼻で笑って、その場を離れたのを見ただけだが……一瞬だけ背筋がぞくっとした。俺が観察しているのに気づくはずがない距離だった。こちらを振り向くことはしなかったので、あいつが何かしたかはわからないんだがな。


「……こちらでも調べておく。で、話を戻すが、お前とナーガ、聖女とやらは重要視されていた…………まあ、聖女については、微妙だがな。場合によっては、死ぬことになる」

「使えないのか?」

「ちやほやされたいだけで、聖女のように滅私奉公する気がないのは確認できたらしい。本当に聖女になりたいなら、この国を選ぶべきではなかったんだろう」

「そんなものか?」


 聖女様ね……集団の時にも、色々言ってたな。

 弱そうだけど、美形だから侍らせてあげるとか……丁重にお断りしたら、癇癪起こしたから、距離取ってたな。

 殺されるのか……裁判とかもなしに、それができる。現代の法治国家ではあり得ないな。


「考え事しているところに悪いが伝えておく……クレインには話したそうだがユニークスキルは、貴重だ。持っている奴は少ない。そんな中で、異邦人は全員持っている。さらに、この町でクレイン・ナーガ・お前・聖女ともう一人以外は、皆、同系統のユニークスキルだ。お前らは貴重なスキルだからこそ、絶対に口外はするな」

「同系統?」

「1段目と2段目で、スキルは<天運><天命>。一度死んでも生き返る……と確認されている」

「…………」


 ナーガとクレインになんて説明するか。

 まあ、クレインは気づいてる可能性が高いか。死にたくないから契約したってことは、殺されるという危機感があったわけだ。

 まいったな……ナーガは気を付けさせる必要があるな。


「……殺されたくないなら、強くなれ。それが自由に生き残るために必要だ」

「それが真実だと誓えるかい?」

「ああ。俺の大切な相棒だったあいつと似ているお前を嵌めることはない。だが……クレインは国の思惑が付きまとうことになる。守りたいなら、より強くなって守るしかない」


 真剣な表情を見る限り、嘘ではないのだろう。

 しかし……妻帯者と聞いていたんだがな? 相棒とはいえ、男だろう。同じ顔というだけで好待遇にするってのが、少々気になるとこではある。

 


「……わかった。信じよう。ちなみに強くなる方法がわかるなら教えてくれ」

「レベルの低いうちに、アビリティを多く覚えろ。それはステータスの底上げになる。レベルが低くても、アビリティが多ければ強さになる」

「覚え方は?」

「わからん。熟練度を上げれば覚える。熟練度の上げ方は人によって違う、なんでも体験してみるしかない」

「……もう少し、ヒントとかないのか」

「お前、俺が賢いと思うか? 見た目通りの筋肉で出来ているんだが?」

「……期待した俺が悪かった。なあ……あんたは俺らが手に負えなくなってもいいんだな?」

「……ああ。お前は言われた通りの行動しかできない木偶の坊ではなく、自分で考えることができるだろう? 自分の考えで、妹を守って欲しいがな」


 強くなるか。

 まあ、弟妹を守れるくらいの強さは欲しいよな。


 自分が自分らしく生きるために強くなる必要があるなら、頑張るしかない。

 しかし…………強くなるためには、相談するか。頭脳担当(クレイン)に。俺もナーガも、おっさんと同じで脳筋族だからな。




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