第12話 師弟の契り (一部、パメラ視点)



 午前中は生活に必要な道具や食料などの買い物、部屋の掃除をした。この家には、大家さんが集めた本が沢山ある。錬金に関する専門書、植物図鑑など、整理しながら読みたい本をまとめていると、結構な冊数を自室に運んでいた。


 読むのは時間がかかると思うが、錬金術師の専門書が多いのは助かる。調合は教わることができても、錬金は独学でするしかない。最悪何も出来ないかもと思ったけど、本を読むことでなんとかなりそう。レシピは購入しないとだけど、基礎的なことは十分に身に付きそうだ。



 午後は師匠となるパメラ様の家に向かう。


「さてと。まずは、師弟の契りを結んでおこうかねぇ」

「師弟の契り、ですか?」

「大したことをするわけじゃないよ。契約魔法のスクロールをつかって、お互いが師弟であることを証明できるようにしておくさね。それによって、レシピを無償で渡すことができるんだよ」

「レシピ、高いって聞いてますけど……いいんですか?」

「ああ。薬師はレシピがないと作れない物がほとんどさね。そのレシピも王国では管理が厳しいからね。師弟になっておいた方がいいんだよ」


 レシピは無料で渡せないのか。ぼったくられるって言ってたけど、そもそも管理が厳しいせいで、高額になっているのか。

 必要なことなんだろうけど……調合と錬金、どっちも一人でやろうとしたら……お金がヤバい。

 

「えっと、デメリットとかあります?」

「まず、師弟関係は、お互いが同意しないと解消ができないねぇ。まあ、片方が死ねば解消されるが、解消したとしても、記録としては誰の弟子だったかは残っている。あとは、あんたの場合は薬師ギルドの印象は悪くなって、依頼を受けられないさね」

「なんでですか?」


 印象が悪くなって、依頼が受けられない?

 待って欲しい。私は一応冒険者ギルド所属だから、依頼を受けるとしたら基本は冒険者ギルドになる。それに、受けられないってあるの?

 


「昔、色々あったせいで薬師ギルドには目の敵にされているんだよ。私の弟子になれば、あんたもそうなる可能性がある。薬師ギルドから依頼を受けることは出来なくなるさね」

「なるほど? でも、たしかギルドって一つしか登録できないんですよね? 私は冒険者ギルド所属なので、そもそも依頼受けられるんですか?」

「わかってるじゃないか。そういうことだよ……あんたにとって、ギルドを変えるならデメリットになるが、そのままの所属なら大差ないよ。ついでに言うなら、実力さえ上がれば薬師ギルドでなくとも王侯貴族の依頼は入ってくるよ」

「え? それもちょっと……関わりたくないです」


 師匠は薬師ギルドとは敵対。ただし、腕がいいから貴族からも依頼がある……なるほど? まあ、薬師ギルドからすれば、目の上のたん瘤みたいなものか。

 で、私も同じになる……う~ん。冒険者ギルドに所属してれば、問題無さそう。レシピ代も浮くし、私にはメリットしかない。


 ちなみに、別に個々での依頼は禁止されているわけではない。マージンを取らないので、そちらの方が稼げることもある。代わりに、危険な依頼であって、依頼達成できないなどがあっても、ギルドが仲介などはしない。依頼の後ろにいる貴族などを怒らせてしまうケースもあるから、注意が必要。成功するならいいが、失敗した時のトラブルの対処が大変……ということだった。



「……まあ、あんたはそれでいいよ。いいかい、薬師は薬で人を救う仕事さね。高い材料で必要以上に効果の高い薬を作って売って利益を得るのも、逆に安価な薬で、普段薬を使わない者から利益を得るのも……ひよっこ、あんた次第さね。あんたがどんな道を選ぶにしても、薬は薬さね。作り手の意思で値段も効果も変わる」

「師匠……えっと、私、そんな高尚なこと考えてなかったんですけど……弟子にしていいんですか?」

「私が死んだら、弟子がいないってことで、すべて薬師ギルドにレシピが引き継がれる。いままで、足を引っ張り、嫌がらせをしてきた奴らに私のレシピを渡すのも業腹だろう。とはいえ、薬師が薬師ギルドに所属できないのはデメリットだからね。弟子になりたがる奴もいなかった。でも、そこにあんたが現れた」

「え?」

「冒険者兼薬師。いいじゃないか。あんたにとって、私の弟子になってもデメリットはなく、レシピが手に入る。私は薬師ギルドに自分の財産を渡さなくていい。お互いに損がないさね。それに私も若い頃は自分で採取していたよ。この町は、近場でもそれなりに素材に困らない、いい土地だよ」

「……私だけ得してる気がするんですけど」

「細かいことはいいさ。ほら、契りを結ぶよ」


 巻物を使い、よくわからないまま、<師弟の契り>というのを結んだ。

 師匠が私を弟子にすると宣言した瞬間に、巻物が光り輝き、文字が刻まれただけで、特段何かが変わることもなかった。

 いや……ステータスに称号がついた。<天才薬師の弟子>……つまり、師匠は天才薬師ってことか。うん。よくわからないけど、そういうことらしい。

 …………この称号って、何か効果があるものなのか。とりあえず、他言はしないでおこう。


「えっと、これだけですか?」

「あとは、このスクロールを領主に提出すればいいさね。私の方でやっとくよ」


 領主様? なんだか、面倒なことになったりしないのか……でも、薬師になるための試験を受けるとかよりはいいのかもしれない。

 そして、そのまま普通に調合の授業がはじまった。


調合の基本

・作成する物のレシピを持っていること

・レシピ通りの素材があること(素材は、固定で必要なものとその種類であれば大丈夫な場合がある)

・調合の成功の可否は不明。 一定の調合LVだと失敗はしない。ただし、+加工をしていれば、失敗もあり得る。調合レベルが足りないと失敗する確率が高い。ただし、ステータスによっては作れることもある。


 なお、調合レベルが上がってくると、+素材を入れることで、さらに品質を上げたり、量を増やすことが可能。ただし、失敗する確率は上がるらしい。

 レシピを受け渡した時点で、師匠の作り方、効果を上げるために試したことのある組み合わせは、わかるようになっているので……このレシピ一つでも、薬師ギルドで売ってるレシピより桁が1,2個増えるらしい。



 つまり?

 師匠が今まで研究して、効果を上げていた応用した薬の作り方とか、組み合わせに適する素材も判別可能? これって、ギルドよりも国が欲しがってるのでは?



 初めてのレシピは、「傷薬」「シロップ」を師匠からもらった。

 レシピは師匠が持ってるレシピの複製。


 レシピ自体も特殊な魔法紙で記載されている。新しく試した素材や効果など、多岐に枝分かれした薬も追加で記載されていく優れもの。

 傷薬のレシピは、すごく沢山の追加素材や効果がみっちり記載されている。

 ただ、レシピの複製するのは大変らしい。しばらくは1日1個のレシピを渡すと言われた。わざわざ昨日1つ作り、今日もすでに作ってくれていたらしい。

 なお、弟子と師は、共用でレシピを使うことも可能とのこと。


「なら、複製しなくてもいいのでは?」

「あんたに渡したら私が作れなくなる。逆もさ。貴重な薬ならともかく、簡単なレシピは自分でも持ってないと困るだろう。慣れてきたら、あんたが自分で<複製>をして欲しいがね」


 う~ん。色々と考えが足りていない。師匠を面倒事に巻き込まないように気を付けないとだ。


  

 調合を何回か繰り返していたら、レベル5に上がり、アビリティで<解体>を覚えた。ついでに調合、観察も上がっている。ステータスの上昇値も上がった。


 師匠に聞いたところ、戦闘だけでなく、物を作ることでもレベルは上がる。今日教わったレシピは、簡単に手に入る素材で作れるから、どんどん作って、レベルとアビリティを上げたほうがいいらしい。

 <傷薬>だけでなく、<シロップ>も、何通りもの作り方がある。それぞれ試しておくことで、理解が深まる。季節によって、入手できる素材も変わるので、一つの素材に固執しないで、色々と試した結果が、このレシピ……うん。何通りもの作り方と効果の増やし方が記載されているレシピだ。

師匠は本当にすごい薬師なんだと実感する。



 <観察>は、いろんなものをよく見ることで覚えるが、これがLV5になって、〈鑑定〉が覚えられれば、作ったものを鑑定することができる。鑑定しないと店の商品として売れないので、さっさと覚えるようにと言われた。

 ちなみに〈鑑定〉を覚えるまでは師匠が代わりにするが、その分は労働してもらうとのこと。まあ、レシピ代も含め、きっちり働くつもりだ。むしろ、お金で請求しないでくれてるから、すごく助かっている。「素材採取は任せてください」とは、まだまだ弱いので言えないけれど。いくつか採取を頼まれたので、頑張って取ってこよう。


 今日教わったレシピはよく使うので、持っている材料を使い切るまで作成をしていたら、レベルが6まで上がった。〈SP不足〉を覚えた。

 まあ、今日はSPがきれたら、教わったことをメモにまとめて、回復したら調合して、ずっと繰り返していた。予想通り、SPやMPが不足していると覚えるアビリティだったようだ。


 調合はSPを使うから、MPはいまのとこ、部屋を綺麗にするのとお風呂とかキッチンの水を出すくらいしか使ってない。……部屋が全部綺麗になったら、錬金もしてみたい。レシピの調達が悩みどころ。

 あとは、色々と知識を蓄えないと、この世界のこと知らなすぎるのはまずい。この家にある本で、錬金のための素材とか、効果を上げるための素材とかがまとめてある本があるからすごく助かるけど……一般的な情報についてはどうしようか。


 やることは沢山ある。生きていける算段はついてきた。




≪パメラ≫視点


 まったく、新しい弟子はあきれたひよっこだ。

 当初は冒険者として実力のないひよっこだと思っていたが、冒険者としての能力よりも、知識がひよっこだった。基礎知識が欠如し、何もわからないまま、色々とやらかしている自覚がないから目が離せない。


 悪い子ではないと認識すると……放っておくのが不安になってしまった。


 擦れていない言動、幼げな見た目……昔のあの子を思い出してしまう。


 

 レオ坊を助けてやったのは、もう30年も前のことだった。冒険者として焦って結果を出そうとして無理をした末に、死にかける。そんな冒険者は数多くいる事は知っていた。そして、偶然にも、倒れたレオ坊をあの子がここに連れてきた。


「助けてくれたら、一生恩にきる! 頼む!!」


 土下座して頼み込むあの子に免じて、助けてやった。大した事をしたわけでは無い……調合してあった薬をあげただけだ。それで助かったのは、レオ坊が頑張ったからに他ならない。


 だが、助かった二人は恩を返すと、顔を出すたびに調合に使える素材を置いていく。レオ坊とあの子は、お互いを相棒と言いながら、別々で素材を置いていく。

 いらないと言っても素材を置いてく二人に、ただで貰うわけにはいかないと、こっちも調合した薬を渡して……気づいたら30年が経過していた。

 あの子たちのパーティーメンバーは少しずつ変わっていったが、レオ坊とあの子はずっと一緒にいた。これから先も一緒にいるものだと勝手に思い込んでいた。



 しかし…………10か月前にあの子が亡くなった。


 冒険者だ。

 いつ、何があってもおかしくはない。泣いているレオ坊に、何があったかを聞くことはしなかった。


 結局、レオ坊はパーティーを解散し、仲間の一人と結婚した。冒険者としては引退したが、ギルドに恩を返すと職員になり、勤め始めた。

 職員をしながらも、たまに素材をもってくるのは変わっていない。


 しかし、どうにも前のように調合してやろうという気持ちが湧かなくなってしまった。以前のように危険を伴うことは無くなったため、心配をする必要もないということもある。

 だが、張り合いがなくなってしまったのだろう。


 ふと、自分にとってレオ坊とあの子は、自分の子ども同然だったのだと、漠然と認識した。


 子ども達のために、いままで調合をしていたが、子は落ち着いた生活をするという。それならば薬を調合してやる必要もない。薬師となって60年を超えるが、薬を調合することが気が乗らないのは初めての事だった。




 私も年だと、引退することをレオ坊に話をしたのは、つい先日のこと。レオ坊は辞めるなと言い、しかし、代案もないのか、悲しそうに背中を丸めて帰っていった。

 それから顔を出さなかったレオ坊が、一昨日の昼間に、いきなり弟子を取る気はないかと言い出した。


 あまり気乗りはしなかった。

 昔とった弟子は、薬師ギルドとのいざこざで向こうについた。それ以降、弟子なんぞ作る気もなかったし、希望する者もいなかった。


 紹介したいのは、冒険者の新人だという。

 素材採取などの仕事に興味を持ち、<調合>を持っているが、師はいない。


 その言葉に少し興味を持った。薬師ギルドに所属をしない薬師なんぞ、自分だけだと思っていたが、変わり者はどこにでもいるらしい。


 レオ坊からの説得もあり、冒険者兼薬師を目指すという新人冒険者と会ってみることにした。性格も悪くない。真面目な子だと思う一方、どうも世間認識がおかしい。

 魔法で植物を乾燥をさせるなど、普通ではないことに気づいていないのだ。レオ坊も講師を受け持って、心配で仕方ないのが見て取れた。


 冒険者は、一人のときに何かが起きないように、パーティーを組むのが常識だ。性格に難があり、パーティーを組めない者がソロで活動しているのだが、他の人とやっていく自信がないとソロを希望だと言う。

 性格に問題は無いが、自分のミスで仲間を危険に晒すということが怖いらしい。慎重すぎるとも思ったが、何かあるようで、レオ坊もひよっこに見えないように、こっそりと首を横に振っていた。


「似ているさね……」

「ああ…………随分と素直だがな」


 親子だと言われれば、納得するだろう年頃で、顔もどことなくあの子に似ている。まあ、そんな甲斐性がある子ではなかったが……魔物と戦う姿を見ながら、ぼそりと呟いた言葉に同意を得て……苦笑してしまった。

 

 もう一人の息子によく似た、薬師見習い。

 重ねてしまえば、放っておくことは出来なかった。


 まったく……もう、いつお迎えがきても可怪しくないばばぁだが……。

 この子を薬師ギルドには渡せない。


 レオ坊も肩入れをしているなら、私が弟子にして見守った方がいいだろう。弟子なんぞ、もう取ることは無いと思っていたが……人生の最後に、自分の今までの成果を預けることができる弟子を育ててもいいだろう。

 


 器用に傷薬を作っていく幼い弟子。簡単なレシピとはいえ、すぐに作れるようになるなら充分に見込みがある。まあ、調合に必要な水を井戸に取りにいかず、魔法で出すのは普通ではないが……口にはしない。好きにやればいいさね。

 薬師は、自分で調べ、研究し、納得してやっていくしかない。


「そういえば、錬金も同じようにレシピがないと作れないんですか?あと、付与とかはどうでしょうか?」

「ああ……錬金はレシピと魔石が必須だよ。素材は調合で使うものもあれば使わないものもあるが……あんたが錬金を覚えるならレシピを買ってこようかね」

「えっと……」

「調合では、錬金で作る中和剤は良く使うからね。わたしはもう歳だから、自分で覚えるよりも買った方が楽だったが、ひよっこはまだこれからだ。自分で作れるようになったほうがええ」


 大したことじゃないように伝えれば、ほっとしたような顔をする。

 まあ、錬金と調合はどちらもできるのであれば、出来た方が便利ではある。

 ただ、便利ではあっても、どちらも上級に伸ばすのは難しい。さらに知識は全く別物であるから、覚える知識量は膨大になる。


 結局、どちらもではなく、専門の方に絞る頃には覚える余裕がないのが大半である。私も、過去にやろうとしたが、結局錬金は初級で辞めてしまった。冒険者に薬師に錬金術師……二足どころか、三足のわらじを履くのは困難ではあるが…………やりたいと本人が考えているなら背中を押してやろう。




「ギルドは重複できないし、所属してないとぼったくられるって聞きましたけど……」

「なに、この町で長く薬師をやってるさね。錬金ギルドにも顔が通るから、そうそうレシピでぼったくられたりしないよ。レシピの料金は、こいつでいいよ」


 乾燥した苦葛を手に取って、軽く振って見せる。

 昨日、採取してきたそれを使って調合をしたが、自分が丁寧に乾かした物よりも格段に扱いやすかった。他の採取についても、今後も期待ができる。

 いや……普通の乾燥素材と魔法での乾燥素材の違いについて、研究したいと考えてしまった。まだ、薬師として、やり残したことがあると思ってしまったのだ。



「えっと……苦葛って、あんなに取りやすいのに?」

「昨日たくさんとれたのは、運が良かっただけさね。こいつの実は一定の時期しか取れないのに、半分以上は乾燥に失敗するからね。あの量があればわたしゃ数年は困らないよ。……まあ、あんたの分を考えると多少増やしたほうがいいがね。あと、付与なんてもんはわたしゃわからないね。魔道具やら武器防具に付与する付与師なんてもんは希少だからね。エルフやドワーフならわかるんだろうが」

「なるほど」

「まあ、レシピを持ってないと作れないのは調合と錬金だけさね。これは、人体に影響がでる可能性があるから規制している。飲んだり、体に塗ったりするから当然だよ。そういうもんを大量に作成するからこそ、レシピにより品質も安定させることが安全に繋がる。他は自分の創意工夫で作るもんだから、レシピはないさね。クラフトも作り方を書いている紙であって、レシピとは実際には違ってることも多い」



 ふむふむと頷いているが……関係ないことは聞かないだろうからね。

 付与もできるなら、もう一度、ステータスがバレない様にしろと教えないと駄目だね。


 まったく、明日は錬金ギルドにレシピを買いにいかんとね……。

 物覚えもいいが、興味を持てば色々とやってみようとする。知識だけでなく技能を吸収していくのも早い。このひよっこが一人前になるのは、そう時間はかからないだろう。




 そのうち、レオ坊に頼んで、あの子の墓参りに行くかねぇ……。ずっと避けていたが、ひよっこを紹介がてら、説教してやらんとね。さっさと死んじまったせいで、こんな可愛い弟子を見れないで残念だったと煽ってやろう。


 まったく……しばらくは忙しくなりそうだね。


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