女神様と魔力循環?4
少し見えてきた暗い場所に居る子……。
私が口に出して言ったことはきっとこの子が思ってた事だ……。
「ねぇ……。暗い場所に居るのは寂しくなぁい?」
「"だぁれ?"」
座ってる子から返事が返ってくるとは思ってなかったからちょっとびっくりした……。
どうしてそんなに悲しそうなの?
どうささてそんなに苦しそうなの?
私に出来ることはないのかな……。
自問自答しても答えなんか出るわけない……。
ちゃんと言葉にしなきゃ……。
「誰って言われると答えずらいなぁ……。
未来のあなたって事だと思う。」
「"みりゃい?"」
「うん。
あなたは何歳なの?」
「"わかりゃない……。
あたち……うまれて……しゅぐしんじゃったから……。"」
「…………。」
返す言葉が見つからない。
どう言えばいいの?
「あなたは……もしかして双子だった?」
「……うん。」
「そっかぁ……。」
もしかして忌み子説の前って事はありそう。
もしかしたら忌み子と最初に言った人の片割れかもしれない……。
あぁ……なんか……パズルのピースがハマっていく感じがする……。
原因が分からないって辛いよね……。
1人を残していくって寂しいよね……。
「寂しくて……辛くて……苦しくて……どうして私なんだろうって思った?」
「…………うん。」
「もし……もしもだよ……。
あなたの片割れが私のお兄ちゃんだったとしたらさ……。
……一緒にくる?
あなたの記憶も孤独も全部背負うって言ったらあなたは辛い?」
「…………。
…………いっちょにいく。
……ひとりはくるちぃ……さみちぃ……とても……ちゅらい……。」
「うん。
きっとねあなたは私なんだと思う。
だったら私はあなたを受け入れたい。」
「……うん。
わたちはあにゃたであにゃたはわたち。」
「そうだよ。
だから一緒に幸せになろ?」
「うん!」
ずーっと昔の孤独を背負った私…………。
あぁ……。
やっぱり私自身だ……。
今度はお兄ちゃんと一緒に幸せになろうね……。
過去の私…………。
受け入れたら早かった……。
お腹の下の部分にモヤモヤとした温かさを感じる。
きっとこれが魔力なのかな?
「女神様……。
やっぱり過去の私だったよ……。」
「"受け入れたんだね……。
君は感情引っ張られたりしてない?"」
「……多分……大丈夫。
過去の私の悲痛な心の叫びは今の私にもわかるんだよね……。
それでね……。
お腹の下がさ……。
モヤモヤしてて温かいよ。」
「"そう……。
君には背負わなくていい事まで背負わせてしまうね……。
それが魔力だよ。
それを少しづつ自分の体に流れてる血流と同じように体を巡らせてみて。
前世の記憶がある君なら体の作りくらいは覚えてると思うから。"」
「いきなり難易度上がってる…………。
やればできるって思うからやる!」
「"頑張って。"」
少しづつ温かさを感じる魔力を体中にかけ巡らせる。
あの子の魔力を少し感じる……。
ずっと一緒だったんだ……。
そうじゃない……同じなんだね…………。
私とあなたは同じ人なんだね…………。
あなたが生きたかった時を私としてまた生きたかったんだね。
それなら私が女神様達の世界に産まれたのも納得出来てちゃうな。
あなたはずっと望んでたんだね……。
私があなたの夢を叶えるよ。
だから私と生きよう。
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