女神様と魔力循環?2
「"魔法か……。
僕達女神と人間が使う魔法はちょっと違うから教えてあげれないんだ……。
魔力操作くらいなら教えてあげれるよ?
魔法を使う為の基礎って事にはなるかな。"」
「いいよ!
測定だけしてぽーいってされたから何にも知らないんだよね……。
家に居る時ですら世間知らず寄りだったのにさらに世間知らずって感じなの。
測定するまでってそれなりには生きれたんだなぁって思っちゃって…………。」
「"悲しい事を言わないでよ……。
アリアが悪い訳では無いでしょ?"」
「それでもさ……。
愛し子としての天命もよくわかんないもん。
令嬢?としてもまともに教育されてないんだよ……。
下手したら平民として懸命に生きてる人達よりも私何も出来ない……。」
「"それも……そうだけど。
魔法や令嬢としての教育ってのはセレネ様って方にお願いしてみるのはどうかな?"」
「知らない人なのに?
ばぁやのお嫁さんの知り合いにばぁやが世話してた令嬢の教育係お願いしますって図々しい!」
「"アリアって真面目だね。
信頼してる人が信頼出来る人を紹介してくれてるんだから頼ったっていいんだよ?
それともアリアは頼る事が苦手だったりするのかな?"」
「…………苦手。
もしかしたら腹ん中じゃ嫌ってていい顔してるかもとか……。
信頼して頼りにしてたのに実は……なんて事もあったりするんだよ!
人間なんだから……。」
「"それはアリアの前世での経験談から言ってるのかな?
そんな記憶残したおぼえないけど……。
心に刻まれたものは覚えてなくても分かるのかな?"」
「…………分かんない。
傷ついたものって無くなってても分かったりするもんじゃない?
大人でも子供でも裏切る人ってのは変わらないからね……。
胡散臭いから。」
「"そっかぁ。
君はこっちでも大人びてしまったんだね……。
そうならなきゃダメな環境ではあったけど……。
アリアはまだ7歳なんだから背伸びしなくてもいいんだよ?"」
「それは……無理!
……たまに本来の7歳児の精神年齢も下がるけど耐えられそうに無いんだ。
だってね……産まれるまでずっとそばに居たはずのお兄ちゃんが産まれたら隣から居なくなったんだよ。
たえられないよ……。
それにさ……ずーっと昔に………………。ずーっと昔?」
「"記憶に残ってない悲しい記憶まで覚えてるの?"」
「分からない……。
……でも……なんか……知ってる。
ずーっと昔私お兄ちゃんと一緒だったって……。」
「"僕達の世界にいたんだよって事は僕は言えるけどその前の君について知ってるのは神と父と母だけだから……。
……それ以上前を知らなくてごめんね?"」
「女神様が謝る事じゃないよ。
愛し子ってさ……。
もしかしたらはるか昔の事が原因なんじゃないかな?
なんとなくしか分からないけど……。
どっかで糸口が見つかって今度こそお兄ちゃんと幸せになれるなら私はそれでいいかな……。
双子ってさ……。
目に見えない絆があって2人にしか分からない事あったりするんだと思うの。
だからね……目に見えてわかる三日月の形をした痣は……ずーっとそばに居るよって言ってくれるみたいで私は今は1人だけど1人じゃないんだって思えるの。」
「"………………………………。
アリアは……強いのか弱いのかよく分からないね。"」
「……知らない事も分からないこともきっと意味があるんだよ。
運命とか天命ってのは偶然じゃないと思うからね。
それより魔力循環のやり方早く教えて?」
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