3人での話し合い?4
「はぁぁぁぁ。」
盛大なため息も出るよ!
この父親何考えてんだ!
野営だぞ!?
それを超快適環境あげるってさ……。
これだけ愛してんだって示すにしてもやりすぎって知らないのか!!!
「父さんさ……。
やりすぎって言葉理解できます?
用意するのに手伝ってる人ですらドン引きレベルだって理解できます?」
「不憫があったら困るからな。
やり過ぎくらいがいいんだよ。
なんなら魔除けつきだ。」
「あぁ……。
他国との間にある森って魔物出るんでしたっけ?」
「あぁ……。だからなおのこと色々必要だろ?」
「ばぁやさ……。
父さんの扱いどうしていいか分からない……。」
「坊ちゃんがそん事考えなくていいんですよ。
私達使用人が考える事です。
ただお嬢様の荷物作りはちょっとやりすぎだと私も思っております……。
お嬢様の食事量教えたのになぜ坊ちゃんと同じにしたのか説明が欲しいです。」
「沢山食べて欲しいからだ。
それ以外に必要か?」
「父さん……あのさ。
子供はね……一人一人食事量違うんだよ?
そもそも俺は男で妹は女なんだよ!?
量違って当たり前なんだよ!」
「そうなのか?」
「お坊ちゃんは……。
乙女心も理解してませんからね……。
娘心を理解するのは難しいでしょうね……。」
「じゃぁ……妹の服は誰が??」
「もちろん俺だ!」
「ばぁやなんでこの人に任せたの!?」
「私が用意しますと言ったのに俺が用意したいんだと全然引いてくれなくてですね……。
仕方なく任せました。」
「止めてよ!
絶対センスないから!」
「確認はいたしましたよ。
今まで着たものよりは良いものでした……。
しかし外できるものは上等な物ですと誘拐されないので変更させていただきました。」
「……俺ですらいい物を着るようになったの4歳からだけどそれでもさ……。
外なんだよ……。
森の中って事理解して欲しいんですけど!
他国に行くのに上等なの着て1人で訪ねたら攫われるだろうが!
なぜそこを考えなんだ!」
「わ、悪かったって……。
ばぁやと同じ事言ってくるとは……。
そんなだめだった?」
「当然でございます。
世間知らずな訳では無いでしょうに……。
時と場所によって服装変えるってことがどうして抜けるんですか!」
「2人からダメだし食らうとは思わなかったな……。」
「なんでこんな親から俺達みたいのが……。
あぁダメだ……。
考えるだけ否定したくなる……。
そして何故か殴りたくなってくる……。」
「アトラ落ち着こう!!
父さんが悪かった!!
もう少し配慮するべきだったな。
寝る時の服以外はばぁやに任せたから安心出来るだろ?」
「落ち着いてますよ!
少し混乱してますけど……落ち着いてます!
ただでさえ妹が居なくなっただけで情緒不安定なのに!!!」
「坊ちゃんの心中お察しします。
旦那様は女性の服装等きちんと学びましょうね。」
「…………わかった。」
これでいいのか?
俺の事7歳児って絶対忘れてるよ……。
女性の服装に疎いってのは罪って事を父さんのおかげで俺は学ばせてもらったよ。
やる事やらなきゃな……。
これから忙しくなる。
大事な俺の片割れで愛し子のアリアは今どうしてるんだろう……。
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