3人での話し合い?2

「ばぁやはアトラと会ったことは?」


「4歳の頃に2度ほどございます。

2度目は痣について訪ねてきました。」


「あの時か…。

痣について知ってるのは俺とばぁやのみか。

それならそれで楽でいいな…。」


「物語については知らないんですか?」


「わたくしはお2人に痣があった場合、旦那様の元へ坊ちゃんをむかわせるように聞いていただけでございます。

お嬢様に痣があるのは旦那様には伝えてありましたから。

坊ちゃんが私に聞きに来ることは理解出来ましたよ。」


「だからか…。

2人共俺を子供扱いはしないんですね。」


「お嬢様と同じ感じがいたしますから。

子供扱いされたいと思ってはいないでしょ?」


「……。

妹と比べられるのもどうかと思うんですが…。」


「俺は痣について言いに来た時にはもう慣れたな。

お前は子供らしくない。」


「辛辣ですね……。

それで2人でこそこそと妹を守るためにした事を教えて貰っても?」


「それでしたら私からお話いたしましょう。

旦那様それでいいですね?」


「あぁ……。」



父さんが抗えない人っているんだな…。

計画が露呈したのはきっと……。

聞いてから判断した方がいいな。



「では。

坊ちゃんいいですか?」


「はい……。」


「お嬢様の身に危険を感じたのは4歳の時でございます。

その頃奥様の周りで噂話が出ましたので……。

奥様側の使用人は私がお嬢様についているのを知っているはずなのに奥様の企みとかを噂するのです。」


「なんというか……。

隙だらけ……。」


「そうなのです!

さすが坊ちゃんです。

奥様側の使用人はやりたい放題なのです。

旦那様側の使用人は注意はしません。

好機を待っていますので……。

ですが……。

こちらの情報を奥様に流す恐れもある為安易に話せないのも多いのです。」


「なるほど……。

つまり父さん側だったとしても裏切りがあると……。

俺は俺についてる執事は大丈夫かな…。

着替えとかメイドがやらなきゃいけないだろうけど……。

俺には彼だけしかついてなかったからな……。

痣も見た事あるけど聞いてこないし答えてもいない。」


「それが良いと思います。

彼は……そうですね……。

今の執事長の孫で私の孫でもあります。

なので口は固いですよ。

旦那様に忠誠を誓っておりますので安心は出来ますが言わなくていいことは言わない方が得策です。」


「わかった。

じゃぁ言わない。

執事長と……メイド長?は夫婦なんですか?」


「私の事はばぁやとお呼びください。

執事長は私の夫でございます。

わたくしはメイド長ですが旦那様にお子様が出来ればメイド長から乳母になります。」


「へぇ……。

2人の子供達はメイドにも執事にもなってないのはなんでですか?」


「やりたい事があるとかで……。

結婚したのが遅めで長男のみだったですけどね……。

息子は騎士団に居ますよ。

息子のお嫁さんは商談をやっております。」


「凄いですね……。

お孫さんが執事になったのはどうしてです?」


「本人がおじぃちゃんみたいになりたいと希望したので……としか言えません。」


「そっかぁ……。

それならばぁやの一家は信用出来そうです。」

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