初めての野営1
「…………まるで森に捨てられるの確定してたみたいな中身なんだけど……。
それにしてもばぁやって凄すぎる人かも………。」
読み終えて少しだけばぁやの存在に感心してしまったけど鞄の中身だけで森で生活出来ちゃうんだけどーーー!!
サバイバル生活になるかも!?とかご飯どうしようとか、寝る場所どうしようって考えた時間無駄って事!?
盛大に混乱している。
ばぁや有能過ぎるでしょ!
さすがお父さんのそばにずっと居たというか家にずっと使えてくれてたなって感心しちゃうじゃん!
お父さんばぁや止める所か何故協力してんの!?
私が捨てられるかもしれない事実はお父さんじゃ止めることが出来ないけど私が他国に生きて逃げれるようにとかそういう配慮!?
はぁ………………。
考えるだけ無駄な気がしてきた……。
「もう何も考えない……。
お父さんを手伝わせるばぁやが凄すぎましたって事実だけ受け止める。
テント張って寝れるように準備してご飯作ろう……。
材料も詳細ないけど1食分って思いながら空間魔法に手を突っ込めばどうせいけるんでしょ……。
調理器具の詳細で何となく使い方わかったよ……。
それでも一人ぼっちって寂しいなぁ……。」
心細い思いをしながら鞄の空間魔法に手を入れてテントを出してみる。
「……畳んであるのにでかい。
ばぁやこれどうやってやるの……?
……よく見るとボタンみたいなのついててワンタッチ式みたいな?感じかな……。
中古で用意したって書いてあったけどもしかしてこれ用意したのお父さん?なのかな……。」
ぼそっと不安を口に出してしまう。
テントが建てれそうな広めの場所に移動してボタンを押した。
やっぱりテントはでかかった。
「……移動型の部屋みたい。
……テントだよね?
移動する部屋を再現してテントにしましたって代物にしか思えないんだけど……。
これ絶対中古じゃない……。」
テントが何とかできた事は嬉しかったけど中とかテント周りを見てたら驚愕しすぎて言葉が出てしまった。
1人だし独り言多めに喋っても迷惑にならないよねってことにしたい……。
「お父さんって……私の事大好きすぎて近づけなかったとかある?
もしかしてお兄ちゃんにも近づけてなかったりして……。
そんな事ないと思っておこうかな……。
会ったことないけどお父さんとお兄ちゃんに対して思いにふけったって許されるよね。」
この瞬間に誰かにあって色々話したりしたら本当に7歳児かって疑われそうな気がするけど精神年齢が大人びなきゃ生きていけなかったんですって微笑めば許される気がする!
「もう暗くなる時間になっちゃったんだ…………。
魔法属性と魔力量測りに行ったのお昼すぎだったし……。
その後服装とかそのままにおいだ……森に捨てられて紙と手紙読んで女神様とお話してってしたらかなり時間経ってたんだなぁ……。
テントの為に移動する時来た方向分からなくならないように気に傷作ったからきっと大丈夫……。」
不安と寂しさが暗くなるにつれて膨れ上がっていく……。
これがあとどれ位続くのかも分からない不安と一人ぼっちなんだと思ってしまったがための寂しさ。
女神様と話終わってから日が傾いてるのに気づいて鞄の中身確認する為の手紙を読んで終わった。
まだ読むのが残ってる手紙は明日に読むことに決めた。
さっさとご飯食べて寝てしまった方が楽だと思う事にした。
テントの前に来て鞄から調理器具全部って思いながら取り出していく。
「……だから!!!
毎度驚いたり翻弄されてる私を絶対ばぁや楽しんでる!!!」
出したものにびっくりして叫んでしまった。
絶対に野営向けじゃない!
豪華すぎるもん!
こればぁやじゃなくて……きっと……お父さんだぁ……。
感覚的にばぁやかお父さんどっちが用意したのか分かるようになってきてしまった。
食材1食分出してさっさと作ろう……。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます