手紙の続き
なんだか凄かったなぁ。
女神様との話し合い…………。
私は人間じゃなく神様とか女神様なんて拝められるような存在だったんだぁ……。
やっぱり実感無いなぁ…………。
見守る世界に落ちちゃったら人間だぁなんて不思議だなぁ…………。
そりゃぁ私の周りで起きる事が神がかってても不思議じゃ無いのかも??
はぁ…………。
なんで私ばっかなんて思ったりしなかった事もないけど仕方ないか…………。
そういえば聞くの忘れたなぁ……。
でも何時でも聞くことできるしちょっとした疑問なんていいかな……。
もしかしたら私とお兄ちゃんは光と影の存在なのかな?とか思わなかった事もないけど……。
そんな事ある訳ないもんね……。
それでもばぁやが言ってたのが気になるんだよね。
"坊ちゃんにも同じ痣がございますよ。"って事がさ…………。
三日月の形をはした痣がお兄ちゃんにもあるって思うと不思議だなぁ……。
お兄ちゃんと繋がってるって思えるし絶対見つけてくれるって思っちゃうんだもん。
あれ?なんか他にも言ってた気がするけど……。
思い出せないや…………。
まぁいいか!
ここでも事勿れ主義って事で。
さてとばぁやからの手紙の続きでも読もうかな。
「えっと……ここからだ!」
「"ちゃんと読めたかしら?
ここには鞄の中身について書くわね。
その前に大事な事を書くの忘れて、中身について書いてはダメね。
鞄について大事な事を書くわね。
鞄はとても貴重な物で中身の空間魔法が分からないように使ってね。
空間魔法が使われてるってだけで盗まれやすかったりするの。
でも荷物が多くなると重いし小さいアリアには無理だと思って空間魔法が使われてるものにしたわ。
危険だとわかってても小さいアリアが苦労するのは考えたく無かったからね。"」
「ばぁやらしいなぁ……。
鞄について書くの忘れるとかダメだって…………。
ちょっと天然な所あるのがばぁやだもんね。
そんな所も大好き。
また会えたらちゃんと伝えるね。
私の大好きなばぁやって……。」
手紙を読んでたらちょっと抜けてるばぁやについ言葉が口から出てしまっていた。
何枚目かも分からないばぁやの言い分が終わったんだけど……。
中身については次を読むしかないか。
ばぁや言いたい事詰め込みすぎて紙が多いよって呆れてしまう。
「"今度こそ中身について話わね。
もしかしてばぁや言いたい事書きまくって枚数多いよ!とか思ったりしてるかしら?
そうだとしたらばぁやが伝えたい事伝わってるわよね?
アリアは蔑ろにされてきたせいで大人びてしまったのがばぁやにとってはとても心配よ。"」
「……ばぁや……心配なの分かるから中身について早く教えてよ!って手紙に言っても意味ないじゃん!!!!」
「"話が脱線しちゃうわね。
ばぁやはアリアが心配で仕方ないのよ。
早速中身だけど……。
着替えが数週間分、寝巻きも数週間分、タオルは数枚、夜はこの時期から寒くなるから温まるための布団、寒い時に着る為の上着、ばぁやお手製のひざ掛け、ランプ、椅子とテーブル、調理器具(鍋、ナイフ、フライパン、風避け調理台とか色々あるけど調理器具全部って意識しながら鞄に手を入れて引っ張れば出るから心配しないでね。)、野外でも寒さを凌ぐテント(中古だけどとてもいいものが買えたのよ)、水をお入れておく水筒3つ、何週間かしのげる食材、非常食の肉の燻製が数週間分、非常食のドライフルーツ数週間分。
これだけあれば隣の国まできっと持つと思うの。
ばぁやだけじゃなく旦那様にも用意は手伝ってもらったのよ。
そうしないと奥様にアリアの荷物を作ってるのバレそうだったからね。
旦那様は好き好んでアリアの為の荷物作りを手伝っていないのよ。
やりたくないとかため息をつきながら何とか用意してくれたの。
奥様の事はばぁやと旦那様と坊ちゃんに任せてね。"」
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