女神様との時間3

「えへへ。

なんか女神様ってとても優しいね!

前世の私に家族が居たかとかどうでもよくなっちゃった!

だって私の本当の家族は女神様でしょ?」


「"まぁそうなるかな……。

女神様って僕達は1人じゃないんだけど……。

出来れば女神様達って言って欲しいかな……。

加護があるおかげで今後は僕以外も接触出来るようになるからね。"」


「あっ……そ、そうだよね……。

女神様だけの話の時は女神様でいいでしょ?

女神様達が私の本当の家族ってのはわかったよ。

前世の私も家族はいたと思うんだ。

それが偽りかって言われるとそうじゃないと思うの。

それにね……今の家族?っていうかばぁやとお父さんとお兄ちゃんは私の家族だと思えるの……。

少ないかもしれないけどそれだけでいいんだ〜。

お母さん?だった人とあと他のメイドさんも執事さんも私にとっては必要ないかな……。

だってお母さん?だった人って私を産んでくれただけじゃん。

名前も考えてくれず、抱きしめてもくれない人なんてどうでもいいもん!」


「"僕だけの話の時ならそのままでいいよ。

僕達の愛おしい子はたくましいね。

7歳で人を見抜く力まであるなんて将来が楽しみだよ。

でも気をつけて欲しい事があるんだ。

君が拒絶してしまうと理が君を守ろうとしてしまうっていうことを。

君が家の人達を嫌うのは自由にしていいよ。

でも……君の力は元々強かったのに僕達の慈悲によりさらに強くしてしまった……。

君を権力に巻き込む可能性もある。

その時は……僕達が姿を君と信頼する者にだけ見せることを約束しよう。"」


「……要は権力の争いに巻き込まれた時、私が嫌だとか無理とかこの国なんかいらないなんて事を願っちゃうのがダメって事だよね?

でも女神様達の姿が見たいからってそんな事はしないよ?」


「"……うん。

簡単にまとめてくれて助かるよ。

君は前世の記憶のおかげでとても7歳児には思えないね。

姿は見せること出来ないけどそうだな……。

教会にお祈りに来た時君にだけ僕達は会えるというのを約束するのはどうかな?"」


「まるで私が姿見たがってるみたいに言うんだね。」


「"ち、違う……!!

僕達が君に会いたいんだよ!"」


「……わかってるもん。

そんな焦って言われなくてもちゃんとわかってるもん……。

でもね……私も会いたい……。

私の本当の家族の女神様達に……会いたいとは……思うよ?」


「"そっか。

僕達の一方通行な思いだけじゃなくて良かったと安堵した方がいいのかな?"」


「うん!

私何処の世界にも家族が居てくれるの嬉しい!」


「"(満面の笑みで言われちゃうとなぁ………。

出来れば僕達だけが家族だと思ってって思っちゃダメかもなぁ……。)

…………そうだね。

そろそろ僕は戻ろうと思うけど君の疑問とかは消えたかな?"」


「……君じゃなくてアリアって呼んで?

家族なんでしょ?

あとね……。

どこに居ても見つけてくれてありがとう。

疑問とかはないよ?」


「"わかったよ僕達の大切な愛おしいアリア。

君は何処に居ても愛される存在なんだってことは覚えておいてね。

僕達はアリアから呼ばれるまでは出て来れないからね。

それでもちゃんと見守ってるよ僕達のアリア。"」


「うん!!」

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