女神様との時間2
「え、えっと……。
ありがとう!
女神様が答えてくれたりしたら私は独りぼっちじゃないね!
」
「"そんな嬉しそうに笑顔で言われるとは思わなかったな。
君の加護は今ここで女神達の加護が加わったよ。
それに女神の愛し子っていう加護も追加でね。
このふたつは他の人には分からないから黙っておくんだよ?"」
「わかった!!言わない。
じゃぁ………。
私の魔法が全部出来るのと魔力量が多いのも女神様がくれたからなの?」
「"気づいてしまったかな?
そうだよ。
それは僕達全員の気持ち。
愛し子の君が何が起きても生きれるようにしたかったからね。"」
「そっかぁ……。
私って最初から女神様達に愛されてたんだ……。
ばぁやだけじゃなくて今だとお父さんもお兄ちゃんも………。
私知らない間にたくさんの人に守られながら愛されてたんだね……。」
「"そうだね……。
それでも悲しい思いさせちゃったね。
僕達は愛し子の君から許されたとしても自分を許せそうにないかな。
だから絶対僕達のことを許さないで欲しい。"」
「どうして??
だって女神様は前世から私の事大切にしてくれてたのに??
確かに環境は不幸で不幸せだったかもしれないよ?
でもね……大切にしてくれる人がいて大切な友人が居て……きっと前世の私幸せだったよ?」
「"それでも僕達は許されたくないんだ。
僕達の我儘だよ。
君は守られてきたよ。
だけど、君の力が強すぎて最悪の環境にしてしまったんだ……。
それは僕達と同じ存在だったってのが強いんだと思う。
君がまさか下界に落ちてしまったなんて僕達はとても悲しかったんだよ。
でも君が産まれたのを見た時僕達は愛し子が戻ってきたって……。
離れていても僕達の大切な愛おしい子だとすぐにわかって君の命が終わるまで見ていたんだ。
でもそれが寿命じゃなかったから僕達のそばに君は戻って来れなかった。
だからもう一度…。
今度は僕達と同じ存在の君が生きていける環境のこの世界に魂を移動させたんだ。"」
「女神様が気を使ってくれたんだね……。
女神様と同じ存在かぁ……。
実感無いなぁ……。
あっ!……ねぇ……私が前世を思い出すようにしたのは今の状況のせいってこと?
前世の私って何で死んだの?」
「"君が寿命で死ぬ状況じゃ無くなったから仕方なくね……。
僕達のたところに愛おしい君を戻すには寿命で無くなるのが決定条件だったからさ。
死んだ時の事は君は知らない方がいいと思ったんだ。
きっと優しい君が傷ついてしまうし誰も信じれなくなって一人でいる事を選んでしまいそうだからね。"」
「……ん?……うーん……。
私って心弱そうに思われてる?
知らないでいいならいいかな……。
それで生きていたくないって思いたくないもん!
幸せな思い出だけならそれ以上はいらないかな……。
前世が幸せに満ち溢れていたって思ってたのに実は不幸が多すぎましたってなったらそういう存在だから今も同じなんだって思っちゃうもん。
だから幸せだったってそう思えるだけでいい 。」
「"さすが僕達の愛おしい子だね。
理解力が早すぎるよ。
君には幸せだった思い出だけあげたかったんだ。
悲しくて、辛くて、愛されてなくて、愛する事も出来ないなんて思って欲しくなかったからね。
君はこっちにいた時と変わらないね。
今の君が僕達の所にいた時と同じなんだろうね。
君にこの世界が合うみたいで良かったよ。"」
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