女神様との時間1
前世の自分に思いふけって考えたりしたけど答えは出なかった。
やり残した事とかも分からないし……。
ただ家族の記憶が出てこなかったのは何故だろう??
前世の私ひとりぼっちだったのかな?
それでも大切な数少ない友達と周りの人達に愛されてただけで幸せだったのかな?
今の私みたいに大切に思ってくれる人達は居たのかな?
なんか今になって前世で亡くなってしまった事が悲しくなってきた……。
魔法の種類が凄すぎることと魔力量が凄すぎることは見てもらって知ってるけどもしかして可哀想に思われてこの世界に来たのかな?
だとしたら神様か女神様の優しさなんだろうなぁ……。
よく知らないけど……。
「…女神様…ありがとう。
でも捨てられるなんてことがない家に産まれたかったよ……。
貧乏でも良かったよ……。」
その時ちょっとだけ何かが聞こえてきた。
「"感謝してくれてありがとう。
でもごめんね……。
こんな予定じゃなかったんだ。
まさか双子の片割れを、忌み子として扱うなんて過去の事だと思ってたんだ。
まだ嫌う人が居る家だと知らなかったんだ。
ただ僕達は前世の君を救いたかったんだよ。
前世の君は僕達に愛されてた愛しき子だからね。
いや……違うな……。
僕達の愛おしい子が前世の君の世界に落ちて君が生まれたんだよ。
だけど……不幸な環境にしちゃったから次があるなら幸せな環境で笑顔が絶えないようにしたかったんだよ。
それなのに……こうなるなんて思わなかったんだ。
君が亡くなった時僕達の愛しき子が亡くなった悲しみが受け入れられなかった僕達の慈悲でもあるのかな……。
だからね、僕達は僕達が総べる世界のこちらに君の魂を移動したんだ。
僕達はふたつの世界の理に君臨するからね。
僕達の愛し子は君だけだよ。
きっとこれから先もね。"」
なんか…とんでもない事言われてる気がする……。
愛し子って何?私は人間では無かったの?
えっと……。
もしかしたら答えてくれるかもしれない……。
聞いてみたい……。
話してみたい……。
そんな思いが口から言葉を紡いで出てくる。
「あ、あの……。
私は人間じゃなかったの?
どうして前世の私には家族がいなかったの?
慈悲って何?
理解力は前世思い出したおかげで今の年齢よりは高いはずだから全部教えて欲しい!!」
あぁ……僕達の愛しき末っ子は僕達の世界に居た時の記憶がないのか……。
輪廻転生してたら仕方ないかのかな……。
神様が消してしまったのかな……。
寂しいけど前世の記憶しかあげれなかったけどそれでいい……。
君がいつまでも変わらず居てくれるなら…………。
「"いいよ。教えてあげる。
本当は君と接触出来ないけど……。
そうだなぁ……。
加護を与えようかな。
そうすれば心の中で会話することが出来るようになるよ。
君が1人じゃない時に僕達に話しかけておかしな子って思われないようにする為にね。
僕達の事は君が思った方で呼んでくれていいよ。
神様でも女神でも君が心で感じた方でいいよ。"」
聞いた事スルーされたけど……。
まぁいいか。
ここでも事勿れ主義でいた方が話がスムーズかも!
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