プロローグ2
「そういうものよ。あなたは今ここで色々吸収して天命をこなさなきゃならない事も……。
私達にとっては心苦しいのよ…。」
「そうだね…。僕達が止めれなかったからってのもあるよね…。」
「……うーん。その国ってか世界にはもう双子以上の子は居ないの?」
「僕達が同じ過ちを許すわけないよ。
ふたつの世界に生きてる子達は僕達にとっては大事な子供達だよ。」
「あら…。あなたはもう1つの世界に鑑賞しなかったじゃない!よく言うわ。」
「僕…魔法とかよく分かんないもーん。
人々は好きだよ!
でもさ…悲劇が起きたのは僕のせいなんだ…。
僕が興味本位で双子を増やしたから…。」
「それもそうね。
それは彼を救いたかった為でしょ?
悲観しないで貰いたいわ。」
「私達の為にそうしたのに悲劇が生まれて双子以上を作らないようにしたの?それって産まれる予定だった命を制限してるみたいで私は嫌だ!」
「そう言うと思ったわ。
あなたが天命を成し遂げたら制限を解くわ。
全うしなかったとしても解いてあげる。
条件は忌み子説が消えた時にしましょうか。」
「約束だよ?
忌み子説なんかじゃない普通の子供なんだよって分かってもらう!」
「君は頼もしくていいね。君に何かあったら慈悲で動いちゃうかも……。」
「それでもいいよ!
私は受け入れるから!」
「私達の愛しき子は優しくて頼もしくて誇らしいわ。」
そんな話をしながら下界を覗き込む。
私が行くはずの世界じゃないもう1つの世界。
こっちには魔法はなく人々の知恵で栄えてる。
こんな世界もあるんだと覗くのは楽しい。
そう思ってたら2人が他の女神達に呼ばれて離れていった。
私だけでも見ていられるからいいか!
「……あれ?……落ちてる?……なんで?……私こっちにきちゃだてなのに!?」
そんな言葉は落ちていく時の風と共に消えた…………。
しばらく経って2人の女神達は戻ってくる。
「全くなんで呼ばれるのか理解できないわ……。」
「本当に。気になるなら来ればいいのにさ。」
2人は異変に気づいて嘆き悲しむ事になる……。
「あなた達が呼び出さなければ……!」
「僕達どちらかで良かったじゃないか……!」
「「ごめんなさい!!!!」」
他の女神達が一斉に謝る。
「落ちてしまったのなら仕方ないわ。
天命以前にあの子が戻ってきてから天命を受ける方向に持っていくしかないわね。」
「そうなんだけどさ……。まだ見つからないんだ……。」
「これってさ……。もしかしたら人として産まれちゃってんじゃ?」
「「!?」」
全員が驚いたまま固まった。
人として産まれてしまったら予定されてる天命の時期を全部ずらさなきゃいけない。
それと同時に寿命を全うしなきゃ戻って来れないという事になる。
もし寿命を全うせずに亡くなりでもしたら輪廻転生以外手段がない……。
「そんな……。そんな事って…………。」
「あんまりだー!」
良く面倒をみてきた2人は絶句したり叫んだりした。
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