ここから始まるの!?
ここから始まるの!?(1)
「ここはいったい何処?
あれ?
…………私は……誰だっけ??」
状況が把握出来ない状況で今自分はどこにいて誰なのかよく分からない。
何かを忘れてしまったかのように森の中にぽつりと座ったままとても心地よいそよ風が通っていく。
そして、風の音に耳を澄ましてとても過ごしやすい暖かな気温の中草木の匂いに気持ちを落ち着かせて居る時ふと色々思い出してきた。
「あっ!
………あれはいったい誰の記憶?
そしてなんで私はここに居るんだろう?
うーん……。」
状況を少しづつ把握し始めてもなぜ?という気持ちが全然消えてくれない。
「確か……家に帰って……貴方はやっぱりいらないわってとても冷たい目で言われて……1人馬車に乗せられて御者の人にポイって投げ捨てられた時に頭打って……。
それで思い出したんだ!
………私1度死んでるんだ……
。
誰かに愛されたかったなぁ……。
今回は誰にも愛されないのかなぁ……。」
今の現状に何も思わない訳では無い。
寂しくて、辛かった。
そして、少しだけでもいいから愛されたかった。
何のためにこの世に産まれたのかすら分からない。
家族には阻害され私には愛されたってものが何も無かった。
前世の私はあんなに愛されてたのに……。
前世の私は周りに愛されすぎたから厳しい現実?ってのを突きつけられてるのかな……。
幼い状態じゃ何も出来ませんよっていう。
風の音に耳を澄まし木にもたれかかって目をつぶりながら前世の記憶と今の記憶を思い出すように整理する事にしよう。
色々な物が発展した世界の日本って所の森に囲まれた小さな村で産まれて年配の人達に見守られながら成長していた過去の私。
なんで死んだかは思い出せないけれど確かに1度死んでいるんだよね。
何歳で終わったのかも定かでは無いけどメイドさんや料理人がするような事を完璧にこなして1人キャンプとか色々経験してたなぁ……。
もうみんなに会えないんだ……。
そう思うと寂しさが込み上げてくる。
悲観してるわけではないけど頭打った衝撃で思い出すほどの衝撃が亡くなる時きっとあったんだろうなぁ。
前世の私ってそれくらいしか思い出せないけど確かに幸せな日々を過ごしてたんだなぁ……。
前世の記憶を考えるなら今の現状って輪廻転生?ってやつなのではないかなぁ……。
ただ世界が違うってだけで……。
死んだらどこにどう行くとか誰も知らないから細かい事は気にして考えるだけ無駄な気がするから放棄しようー。
今の私は少しだけ裕福な家庭の双子の妹として生を受けたはずだけど全然幸せじゃないんだよね……。
双子って忌み嫌われる存在とかってメイドさんが言ってたし……。
じゃぁなんで生かせてるんだよ!って思うけどそんなの私は知らないもん。
気まぐれなんだろなぁって落胆的に考えちゃうよね。
ちょっと裕福な家でもさ…私何も与えられてないし存在忘れられてたような気もするしただこの世界が魔法とかあるってだけで今はワクワクしてるけど!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます