第241話 浮世音楽堂(5)
今回結界を張りに行く国に行くにあたり、「行ったことはないけれど確か師匠の拠点があったきがする」というアオくん情報からイオくんに伝え、魔女さんに確認してもらうと、やはり拠点がある国であることが判明し、私たち3人も拠点を使用して良いという許可が出た。
その国にも志摩と永長みたいな管理人がいるそうで、その名前は「ハギ」と「フジ」というらしい。前情報としては例にもれず双子、身長は165センチ程度、茶髪で銅色の眼の17歳程度の見た目、加えて志摩と永長ほどのハウスキーピングする能力には長けておらず、どちらかというと汚部屋の括りになるかもしれないが気にしないように、適当に協力してもらえっていう伝言に、不安すぎるわ!と思ったものの、さすがに魔女の使い魔。魔法開発・分析のエキスパートではあるらしく、それもあって使い魔の形としてその国の家の担当として管理人を任されているそうだ。
具体的に言うと、ハギとフジは魔女さんが作った難解魔法のうち魔女さんが許可を出したものをアレンジする、具体的に言うと、魔女さんの難解魔法の効力を100だとすると、市井に広めるにあたり簡略版を再作成、再作成版では60ぐらいの出力に調整、魔法の作成者については魔女さんなのだけれど魔女さんの名前を隠した状態で再作成、ここについては別物としてかいくぐりが可能ということで、ハギまたはフジが魔法の製作者として一般的に流布するようにしてこの世界の魔法の能力を上げてきたそうだ。
そして割と魔女さんが許可をだして流布する魔法は60の出力だったとしても申し分のないものばかりらしく、重宝され流布されている。例えば掃除の魔法とかがあげられる。
部屋中のホコリなどをのこらず、までいくのが魔女さんの魔法だけれども、一般的に流布するものはホコリを80%ぐらい集塵し、集めたものを固めるまでの力はないといったものだ。実際部屋の隅の手の届かないところをある程度集塵できるうえに、集まったものは手作業で集めても問題ない。
この魔法は500年前にはリリースされていて、今としては一般的にみんなが使うようにはなってはいるものの、実際の発案者が魔女さんであることは隠しおおせているうえに、あまり利用している側も気にはしていない、ということらしい。
「僕とイオは師匠版のこの魔法使えるのですが、プロセス的にはものすごく単純なのでチーズさんにも使えると思いますよ?初めて立ち入った場所が古くて埃がいっぱい、と言う時に便利です」
「なるほど」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます