第18話

「グラビアはしてないよ」


「モデルは誰でもできますか?」


「うーん、まぁ、アイドル的なのは撮ってますけど…なんでモデル?」


「人手が足りないとか聞きましたが」


「あー、うん。え?ブルーベリー!?」


そんなことできるか?


「とりあえず、足助先生に連絡してみましょう」


そういうのはてきぱきする零。頼りになるのかなんなんだか。


「あの…さっちゃん。電話代わります」


はー!?説明しろ!


「あ、こんばんは…ピーチです」


「どうかされましたか?」


社長に軽く電話するなよ!


「ええと…その、ミックスジュースのメンバーのブルーベリーが、先日、番組プロデューサーにセクハラされました」


「え」


「…それで、私はそいつを足蹴にしたんです。ブルーベリーも足蹴にしてて。でも、彼女だけ活動休止にしろってマネージャーが。なんか、変な書き込みがあったからとかで…それで、モデルの仕事募集してませんか?」


意味わかんない説明しちゃった。


「…要約すると、ブルーベリーさんをモデルにして欲しいと?」


「はい」


「…セクハラと、活動休止までの経緯について、もう一度詳しくお話して頂けますか?」


「はい」


楽屋で起こったこと、それから書き込みのことを詳しく話した。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る