第19話
「書き込みの内容について、メール下さい。それを見てから、少し、考えさせて頂けますか?」
「…はい」
やっぱり難しいか。
晩御飯を食べて、片付けていると、零のスマホが鳴る。
「あ!足助先生です」
ん?少し考えさせてって言わなかった?少しってまじ、少しすぎないか?
零はすぐにスマホを渡してきた。
「…検討させて頂きました。すみません…、私の妻と話して頂けますか?」
「は?」
「以前、社長をしていたのですが、今は育児をしています。ですが、ブルーベリーさんについて話したいとかで…」
「はぁ」
よくわからないことになった。社長の妻とか知らない。
「こんばんは!ピーチちゃん!?はじめましてー」
…え、嫁?元気だな。
「あ、はいーピーチで〜す」
「さっきの電話の内容、全て聞かせて頂きました」
「そうなんですか…」
私の素性も知られてそう。いや、零のことも知ってそうだな…。
「私、ブルーベリーファンで。推してるんですよ〜」
ん?
「モデルぜひぜひお願いします!」
「…!え、ありがとうございます…」
いきなり決まった。
「それから、歌も歌ってほしいです」
ん?
「私がプロデュースして〜モデル事務所から歌手を輩出します。まぁ、これは願望ですけどねー」
なんだそれ?願望?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。